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顔合わせ

これ、選択肢間違えたかも。



目の前の涙目になっている宇佐美さんを見て思った。私は、宇佐美さんがスルーされている状態を断ちきるか、この人と関わらないようにするか考えて考えて考えた末に、宇佐美さんがスルーされているのを断ち切る方を選択した。

だって!!!あまりに可愛…ゲフンゲフン可哀想すぎて見てられなかったんだもん!!!必死に気を引こうと話しかけてるのに全然この男は聞いてなさそうだしさ。隣を見て!!!恋するオトメの顔!!!それも美少女の!!!


とりあえず私は彼についていくことになった。

しかし、少し歩いて気づく。宇佐美さんが付いてこない。


「ねぇ、宇佐美さんついてきてないよ。待たなくていいの?」


私がそう言うと彼は少し困った顔をする。


「えっと…なんというか…律花は写真同好会には来ないほうがいいというか…多分本人もそれがわかってるんじゃないかな?」



何コイツ、ムカツク。

後ろにいる宇佐美さんの顔に付いて行きたいとかいてんのがわかんないの?

私が目の前の男を睨んでるうちに部室についたらしい。扉には小さく写真同好会と書かれた紙が貼ってあった。入ってみると、知らない顔が3つ。手前に座っているイケメンが早乙女千尋先輩、奥に座っている前髪で顔が見えないのが石川悠也先輩、机の右側に座っている三つ編みメガネの女の子が笹森明美先輩。全員2年生らしい。

笹森先輩を見た時私は悟った。


あぁ、この女もこのクズ男に惚れてるのね。


多分、それに気づいたもしくは女を近づけたくなかったがために宇佐美さんはさっき私にしたように、笹森先輩を睨んだりしたのだろう。それに怯えたとか、それのせいで雰囲気悪くなったとかそんな感じかな?


そして私は思う。すべての原因はお前じゃねーか!!!

まぁ、たしかに不可抗力だとしよう。だからといってさっきの言葉は無いと思う。二人の気持ちに気づいてないかどうかわかんないけどさ。馬鹿なんじゃねーの?って思ってしまう私は悪くない…多分。


そうこう考えてるうちにイケメンが話しかけてきた。

「雪村ちゃんって何組ー?」


急にちゃん呼び…。こいつチャラい。


「A組です。」


「普段どんな写真撮るのー?」


「いろいろ撮ります。でも、一番多いのは自然だと思います。」


「見た目少し派手なのにしっかりしてるんだねー。」


「そんなことないですよ?」


あぁ、そっか。こいつ私を値踏みしてんだ。

普通に笑ってるっぽいけど、本当はどうなんだろうね?………ってあああああまた私の心ブラックになってきてるうううう。ホワイトにしなきゃあああ。…心をホワイトってなんだ?何も考えなきゃいいの?



「はい、合格ー!悠也もいいでしょー?」


急にイケメンが言った。


「俺の邪魔するやつじゃなければ誰でもいいし。」


前髪先輩はあれか自己中か。


「じゃあ、決定だね!よかったぁ。やっと同好会が部活になる!」


勝手に入部を決めたにした高梨先輩。あんなに焦って私を入れようとしたのは同好会を部活にするためか。こんな勝手に進められちゃあ抵抗する気も失せてくる。ふと笹森先輩を見てみると、バッチリ目があった。笹森先輩は少し慌てたあと、顔を伏せた。

あぁ、きっと笹森先輩は私みたいなタイプ苦手なんだろうな。

この先この部活でやっていけるのかとても不安になった。

友音サイド。

友音の心の闇?ブラック友音炸裂な感じです。

けして友音が男嫌いなわけではございません。


さて、次は結愛サイドの乙女ゲーム話。

未だに友音が学校にいると思っている結愛は恋愛と写真に大忙し。次回の相手は多分とても影の薄い攻略対象。

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