表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

精霊の里について

 精霊に里があるなんて知りませんでしたよ!

 どんな本を読んでも精霊は大気中に住まう空気の様な存在で、こうして固体で出て来るのは上位の精霊のみ。

 しかもそれぞれ属性があるので、一箇所に全種類の精霊が里を作れるとは思ってもみませんでした。

 そんな風に不思議に頭を悩ませていると、地の精霊がそれに気付いたのか説明してくれましたよ。


「里…と言っても此処とは別の次元に亜空間を作り、それぞれの種族が別々に集落を持った様な物じゃ。人間は絶対に入る事は出来ぬ、まさに精霊だけの世界と言っても過言では無いかの」

「マジで、里なんてあんのね…。ってか私も人間ですけど?!! 入れないんじゃないの?」

「普通ならね。けど、マスターは特別って言ってるじゃない。マスターはその精霊の里に入る事が許された唯一人の人物なんだよ?」


 風の精霊の言葉に私はまたもや唖然としてしまった。

 あれですか。

 これもチートって奴なんですか。

 前世の私は一体何者だったのでしょう。聞くのも恐ろしい。

 それもあるけど、精霊の里って聞いた割には人間社会の影響を受けた集落を作ってる気がする。

 でも、何でもありな可能性も大だよね。

 此処にいる彼等は私がどう見ても大精霊の可能性は捨て切れません。

 精霊に元々性別はあって無いような物だと私は書物で読んだ事があります。まあ、個性が生まれればそれに合わせて性別を象る様になるみたいなんですが。

 此処は全くの異世界なのでそもそも私がいた地球と理が違うと思うの。

 本の知識は殆ど無視して、最初から何も知らない状態に戻して、真ッ白なまま知識を吸収した方が早く適応出来そうですね。

 所詮は地球の理で、しかも半分以上想像の域で書かれた書物ですから役に立つのはそれぞれの属性がある事…と頭に置いておいた方が良さそうですね。

 そうするとこうして精霊の里がこの世界の理ではあってもおかしく無いと言う事ですね。

 精霊がどんな生活をしているのか、すっごく気になります!

 ですが、普通の人は入れない場所と言う事は………。

 前世の私以外が入った事の無い未開の土地と言う事ですね!! 未知なる世界が待ってると言う事です!

 ああ、どうでしてでしょう。

 そう思うと、好奇心が疼き出します。

 日本人の好奇心旺盛の部分が如実に現れてますね。はい。


「お! 目が輝いてんじゃん♪ その辺の性格は変わってないなー」

「それでこそ、マスターじゃない。マスターは何時も好奇心旺盛だったわよ」


 …すっかり光の精霊は兎も角、火の精霊にまでバレバレの様子でした。

 目が輝いてますか、そうですか。

 前世の私も好奇心が表に出ると目が輝くのですね。

 変な所は引き継いでる模様。

 まあ、それは兎も角として…。


「まあ、そこまで言うならこっちでの生活基盤も無いし、総合的に考えて貴方達のお世話になるしか無いみたいね…」


 諦めてそう言うと奴等の顔が輝いた。


「では、ご主人様マイ・ロード! 最上級契約をして下さるのですね! この時をどんなに待ち侘びた事か!!!」


 水の精霊さん、貴方喜び過ぎです。美形なのに…何か残念な人見てる気分になるのは何でだろうねぇ…。

 そう思って他の精霊達を見てみると…。

 ……みんな一様にして頬を染めたり、非情に喜んだり、微かに笑みを浮かべたりと……喜びを表して下さってます。美形なので様になってるんだけでね…。

 私的にはそこからものすごーく嫌な予感しかしないんだわ、これが。


「では早速真名を我々に付けて頂きたいと思います! そして盟約と制約を交わしましょう!」


 うん。何かその盟約と制約の部分に私は不安を拭い切れないんですけど!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ