図書室で本を見つけました。
私、櫻井真琴は(さくらいまこと)は読書が好きだ。しかも無節操にジャンル何て関係無しに読む。
友人達がこぞって男同士の恋愛本やら女性同士の本やらはたまた何を思ったのかオカルト系統の本を薦めてくる。
これはあれだ。友人達からのお達しなのだろう。
己が道に嵌まるが良い!と個々の趣味を押し付けて、あわよくば仲間に…と。
まあ、確かに面白いと言えば面白い。私は話が面白ければジャンルは何だって良いんだよ。
勿論、薄い本を出してる友人達に付き合って、売り子もしてそしらぬ顔で男同士の本だろうが女同士の本だろうが売り捌きました。しかも両者共にその世界では大手と呼ばれる部類の売れっ子な為に引っ切り無しに人が訪れる。
本人達は漫画を描いてるので、私に話を書かない? と話を持ってくる事もしばしば。
まあ、小説を書く趣味は無く、あくまでも私は読書が好きなだけ。丁重にお断りしたが、相手もなかなか引き下がらない。
ので時々、彼女達の原作を作る事もしてました。
しかもそうなった時の売り上げが何時も以上に売れる事が多いそうな。
だから彼女達は私に小説を書いて欲しいと言う。残念ながら私は読む派なので逃げていますが。
他にもオカルト系の友人からはオカルト同好会と言う名の別名宴と書いて魔女達のサバトにも紛れ込んだ事もある。
いやー、あれはあれでなかなか興味深い体験だった。
本で知っても実際に見るのとは全然違うね! それ位に別次元の世界でした。
っと話が反れたけど、今日はそんな友人達と会う約束も無く、大学の図書室で次に読む本はどれにしようかなーと模索中。
昨今の影響で毒物関連の書物は無いんだよねー。今度国立図書館に行って見るかなー。
と、その時ふっと目に入った書物が一冊ありました。
いや、綺麗に整頓されてるのにその一冊だけがやたらめったら薄汚い本があれば目を引くよね?
私の中の直感が訴えております。
あの本は絶対に面白いものだと…!!
なので私はためらい無く、その本を手に取りました。ええ。
本棚から抜いて、まず確認するのはタイトル。
……あれ? タイトルの文字が英語ですらない。しかも読めないよ。
んー、もしかしてアラビア語? それっぽい綴りだし。
……まあ、良いか解読しながら読むのも読書の醍醐味だよね!!
そして近くにあった椅子に適当に座ると、早速本を開いた。
「あれ…何か意識が急に……」
本を開いて目にしたと単に猛烈な眠気が襲って来た! 普段だったら粘れる! が、先日まで読んでた本の影響か今日は寝不足であったのだ…。
私はそれに抗える術は無く、そのまま闇の世界に意識が引き釣り込まれて行った。
ぐうっ