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CRISIS  作者: 54
免罪符
36/63

35、【双旋風】⑦ 免罪[前編①]

 俺は、気が付いたときには、ひとつの部屋の中にいた。


 ここはどうやら、牢屋のようだ。牢屋らしい牢屋だが、部屋には扉がつけられていて、自由に出入りできる。


 ここは何階なのか、他のプレイヤーは誰なのか。そして、次に行われるゲームは何なのか。


 とにかく俺は、この部屋で指示を待つことにした。まだ指示が出されないということは、他のプレイヤーがまだ起きていないということかも知れない。今までがそうだったからだ。


 指示が出るまで、のんびりするか。



 ********



 ここに来てから色んなことがあったな。


 まず最初に、部屋から抜け出すゲームをさせられた。金色、銀色、銅色の壁があり、床には石。抜け出す時のヒントは、『照らすもの』と『消すもの』だった。


 本物の抜け道は銀色の壁。床の石を使って火を起こし、壁を熔かす。その次に水をかけ、冷やす。『照らすもの』は火、『消すもの』は水だった。


 次のゲームは、簡単に言えば鬼ごっこだった。≪現実的鬼遊戯≫、誰かが言っていた。多分、その誰かというのはこのゲームの主催者だろう。


 一対一の真剣勝負で、敵は【殲滅】。俺は最初、『人』のプレイヤーだったため、不利な状況だった。が、最後に火を使った戦法で勝利。残り時間ギリギリで鍵を見つけ、脱出成功だ。鍵は【殲滅】の喉。切り裂くのには抵抗があった。


 その次はレースゲーム。≪冷凍回廊大疾走≫といったな。プレイヤーは十二人だった。多分これで全員だ。


 結果は、死者零人。全員生き残った。今までで一番簡単だったゲームだ。が、終わった後に、【文殊】の正体を知ってしまった。悲しいと思ったよ。同時に、悔しいとも思った。


 そうして、今に至るわけだ。今度のゲームは一体何なのか。危険なゲームなんだろうな、ということは思う。



 ********



 そろそろ指示が出る頃かな。さて、今回のゲームはどんなゲームだ?


「プレイヤー全員の起床が確認された。これより、殺人ゲーム三号、≪免罪符≫を行う」


 起床って言うのか?それより、今回のゲームもなんかやばそうだな。名前的に。


「プレイヤーは十人。今のところは全員だ。【衛星】、【神速】の二プレイヤーは、先ほどのゲームによって死亡した。

それではルール説明をする。ここは牢獄の地下四階だ。お前らは、このフロア内を自由に動きまわれる。が、他のフロアに行くことはできない。ここまではいつもと同じだ。

次に、このゲームでは、『殺人権』というものが存在する。人を殺す権利だ。最初、十人の内の二人のプレイヤーは、殺人権を持つ。殺人権を持っているプレイヤーは、他のプレイヤーを自由に殺すことができる。だが、殺人権を持っていないプレイヤーは他のプレイヤーを殺すことができない。もしルール違反をした場合は、そのプレイヤーのいる空間が捻じ曲げられて死ぬ。そういう牢獄なのだ。理解してくれよ。

最初に殺人権を持っているプレイヤーの所には、『免罪符』と書かれた札が落ちているはずだ。

次に、プレイヤーの初期位置ではない部屋には、ランダムで戦いに役立つものが入っている箱が置いてある。中には『免罪符』が入っている箱もある。『免罪符』を持っているプレイヤーは殺人権を得る。『免罪符』の入っている箱は四つしかないからな。

最後に、プレイヤーの勝利条件についてだ。生きていて、且つ殺人権を持たないプレイヤーがいなくなった時点で、ゲームは終了となり、階段に続く道を封鎖しているシャッターが開く。つまり、生き残れるのは最大六人。

ということだ。ルールはわかったな?それでは、ゲームを開始する」


 俺は部屋から出て、様子を伺うことにした。それと、部屋にあるという箱の中身も欲しい。戦いに役立つものか。俺はそんな物よりも、免罪符がほしい。免罪符があれば生き残れる可能性もでてくる。


 あ、向こうから誰か来た。ここは廊下だからな。誰が来てもおかしくはない。


「あ!お前は」


 厄介なやつが来たな。さて、どうしたものか。



 ********



 早速【双旋風】が免罪符を持っているプレイヤーと出会った。【双旋風】はこの危険を回避できるか?


 

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