表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CRISIS  作者: 54
免罪符
35/63

34、黒い焔

 ここからは悪夢だ。


 牢獄の管理室で、俺は機械の操作をしている。が、―――


 次のゲームは間違いなく悪夢になる。最悪だ、と誰もが思うだろう。だがな、本当の悪夢はまだ始まっていない。現実的鬼遊戯で死んだ【殲滅】はともかく、夕闇の死刑台で負けた【衛星】と【神速】は、まだ幸せなほうだ。一瞬のうちに死ねる。それはどういうことか?苦しまずに死ねるっていう事だよ。これからは、そうはいかねえ。プレイヤー全員入り乱れてのバトルロイヤル。誰が誰を殺すか、誰がこのゲームを攪乱させるか、誰がどんな状況で死ぬか。全てがプレイヤー達の手によって決まる。


 俺は死んではいけない。俺が死ねば、次のゲームができなくなるからな。プレイヤー達もここから出られなくなるだろう。まあ、最初から出す気なんて毛頭ないけどな。


 この前も言ったような気もするが、俺の死ぬ状況や死に方はもう決まっている。後は実行するだけだ。簡単なものでいい。プレイヤー達にばれなければいいのだから。


 だが、【割符】は俺のことを知っているような様子だ。できれば早く殺してしまいたいな。【衛星】との会話も意味深だった。何にしろ、危険なことに発展するようなタネは潰してしまいたい。といっても、このゲーム自体が危険なのだがな。


 あと、【逆風】も同じように俺のことを知っていそうだ。プレイヤーどもはあまり【逆風】を見ていないため、どのような様子かは説明されていないが、俺が見ている限りは危険だ。



 ********



 ゲームの舞台の管理は終わった。全て機械に任せているため、余計な手間が省ける。俺も、この世界に来てから大分慣れたからね。機械の操作方法とかも全部知っている。


 さて、後はプレイヤーを転送するだけだ。今回のゲームの舞台は地下四階だ。ここは昔、普通の牢獄だったらしく、いくつかの部屋と鉄格子がある。俺はその鉄格子を取り外して扉をつけ、各部屋に照明とカメラを取り付けた。勿論廊下にも照明とカメラを取り付けた。そうでないとゲームが終わった後に楽しむことができない。



 ********



 プレイヤー十人の転送が終わった。牢獄の地下四階の中の適当な部屋にバラバラに転送しておいた。そろそろ俺も準備するか。準備と行っても、何処かの部屋で寝ているだけでいい。


 これで始められるよ。最初に言ったが、これは悪夢の最初の部分だ。本当の殺人ゲームはこれからだ。楽しんでくれよ、プレイヤー諸君。



 ********



 黒い焔は牢獄内に広まってゆく。さて、このあと十人のプレイヤーたちは燃え上がるのか、消えるのか。運命のサイコロは何度でも転がされる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ