20、【名無】① 決断
話の展開が速いような気がします。やっぱり。
起きたら俺は牢屋の中にいたんだ…。あとは他の人と同じさ。
それで、階段を上ると変な部屋があったんだ。入ると扉が閉まって出られなくなるし、部屋の真ん中に変な鉄柱が置いてあるし、それにはスイッチが二つ付いているし。変なものばかりだ。まあ、前に出てきた【文殊】と同じようなものだな。
とりあえず、指示を待つとするか。
「お前は【名無】だな。部屋の中に、鉄柱と二つのスイッチがあるのが見えるだろう?今回は、それを使ってゲームをしてもらう。内容は簡単だ。赤と青のどちらかのスイッチを押すと、五秒後に鉄柱が大爆発する。それで部屋は間違いなく木っ端微塵に吹き飛んで、当然ながらお前も死ぬ。だが、どちらかのスイッチを押すと、三秒後に爆発が解除され、扉が開く。スイッチを押してすぐに回答の正否を確認する事は出来ない。制限時間は三分だ。三分を過ぎると鉄柱が爆発する。それで補足なのだが、スイッチはこの部屋の中に二つしかないからな。【文殊】の時は黄色いスイッチがあったんだが。
それでは、ゲームスタート」
ルール説明はこれで終わった。
「どちらかのスイッチを直感で押せってことか?そんなのただの運試しみたいなもんじゃねえか」
制限時間は三分。その間にスイッチを押さなければ、鉄柱は無理にでも爆発する。それで部屋が粉々に吹き飛ぶって訳か。三分以内に絶対に選ばなければいけないのか。難しい選択だな。どちらを選ぶか、慎重に考えよう。どちらかが俺を殺すスイッチなんだから。
「残り一分だ」
もうそんなに時間が経ったのか。早く決めないと、俺は間違いなく爆発に飲み込まれて滅ぶ!それだけは嫌だからな。絶対に生き残りたいからな。というかさっさと帰りたい。こんな事考えたくは無かったんだが、こんな状況なのでな。
「残り三十秒」
時間の流れとは早いものだ。生か死かを決める時間はこんなにも短いのか。早く決めなければ。
「二十秒」
早く、早く。迷ってる時間はないんだぞ。どちらか、俺が安全だと思ったほうを選べばいいんだ。それなのに、どうして身体が動かないんだ!死ぬつもりか!死にたくない、死にたくない!俺はまだ死なないんだぁぁぁっ!!!
「十秒」
もういい。どっちでもいいから押せっ!赤でも良い。青でも良い。生き残るためには押さなければいけないんだ。
「九、八、七」
よし!俺の答えは、これだあああぁぁぁっっっ!!!
俺は勢いよく手を伸ばし、スイッチを押した。
「どうだ?答えは……」
「お前の答えは………」
さて、どっちだ?緊張の時間が流れる。
俺の答えは正解だったのか?
7/26 17話のタイトル変えました。




