表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CRISIS  作者: 54
幕間
10/63

9、【不明】① 平等

 |俺は目を覚ます。


 ここは、おそらく牢獄だろうな。というか間違いなくそうだ。牢獄じゃなかったら何なんだってくらい。

 紙袋が置いてある。中身を見る。

「ッ?!!」

 中にはキッチンタイマーと包帯と五百ミリリットルの水入りのペットボトルとロープ。そこまでは良かった。次に出てきたものが、

「包丁だって?」

 何に使うんだよ、こんなもん。

 そこで、紙袋に書いてある文字が気になる。


『平等』

この紙袋は他のプレイヤーにも同じように支給されている。


 プレイヤー?支給?何のことだ?他の、という事は俺以外にも誰かいるんだな。だとしたら、これを支給したやつは何を俺達にさせようとしているのか?


 もうひとつ、何か落ちている。拾ってみると、紙切れだ。なにか書いてある。ん?【不明(ふめい)】?何だ?俺は紙を裏返す。

『お前の名は今から【不明】だ。』

 これは何のためだ?誰が何の為にやっていることなんだ?意図が全くつかめない。


 しばらくして俺は、牢屋から自由に出られる事を知った。

「出れる、のか?」

「この部屋から出ることはできるが、この牢獄から出ることはできない」

 不意に、誰かの声がした。周りを見ても誰もいないし、声のした方向も分からない。

「誰だ?誰かいるのか?」

「此処にはいない。だが、お前を見張っている」

 声は途切れた。なんだかすごく不気味な感覚を覚えながらも、俺はこの牢屋…、部屋を出た。



 ********



「【不明】はなかなか面白そうだな」

 モニターの画面を見ながら、“ヤツ”は呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ