私の声
ドアを開けた瞬間、クラスの皆が一斉に私に視線を向けた。大抵はじっと私を見たあと、視線をそらすが、中にはマジマジと私の姿を観察している人もいた。
(恥ずかしい…みないで、みないでよ…)
(みんな私のこの格好を見て笑ってるんだろうな)
私は皆を見ないように視線を床に落とし、自分の机に向かった。濡れたスカートが入ったビニール袋を見られないように後ろの方に隠しながら。
(このスカートは見られたくない…恥ずかしい)
音を立てないようにゆっくり自分の席に座る。改めて自分の不格好な姿を見る。上は普通の制服なのに、下は緑の保健室の体操服の姿だ。サイズがあっておらず、明らかに自分のボディが強調されている。
(みんな制服きてる…よね…なのに…一人だけこんな恥ずかしい格好。これだと会う人会う人に気づかれていまうよね…てか…保健室になんで制服ないのさ…)
(しかも…このズボン小さいからめっちゃ見られるんだけど…みんなそんな見ないでよ…見ないで…恥ずかしいから…)
黒板を見る。6限の欄に写真撮影と記入されているのを見た。
(そういえば…今日…写真撮影…だったよね…この姿で撮ることになるのかな…せっかく…うぅ…みんなオシャレしてる…のに…なんで…自分だけ…こんな惨めな…姿なの…)
(好きだった…遥斗くんにもさ…見られちゃったし…あぁ…もう…人生終わりだ…泣きたい…)




