表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モヒトは酒じゃないⅠ  作者: 清蘭
93/111

第十九話 親面会③

「不甲斐ない息子で。」




 雅子は光野の教室から出てきた後、隆矢を見つけた。彼女が歩いてくる間、隆矢はいくつかの会話を聞いて、彼の息子の成績ひどい偏科するのを知っていた。




「まだ高一だから、そんなに心配しなくてもいいよ。」




「いえいえ、息子さんの優秀さには及べない。」




 雅子は階下に降りていくと、教師たちが彼女との会話も少し聞こえた。彼は子供たちの差の大きさに感心している。




 廊下で、保護者たちの間で突然騒ぎが起こった。雅子は押されて隆矢の近くに立った。彼女はみんなが一斉に階段を上って行くのを見て、少し好奇を持っていた。




「何が起こったの?」




 ちょうど彼女の隣にいた生徒がTwitterを見ている。




「わあ、教頭がカップルを捕まる途中、ある大胆なカップルが目の前で逃げたんだって!先生たちが今、学校中を追いかけてるよ。」




 雅子は微かに眉をひそめた。彼女も、AO早い恋愛に賛成しないようだ。




「面目ないな。」




 隆矢がツッコミした。恋愛関係発見され、捕まっても責任を逃げ、これが男らしいのか?!




 廊下から急いだ足音が聞こえ、生徒が逃げているようだ。後ろから鬼塚と先生たちが息を切らせながら追っている。多くの生徒が携帯を手に持ち、写真を撮った。中にはそれをTwitterに投稿する人もいる。




「これって、黒田?」




 隆矢が黒田の名前を聞いて、身をすくめた。雅子がすぐ隣の学生を尋ねた。




「どの黒田?」




「黒田正彦だよ。学校の黒田は二人いるわけないでしょう?」




「わあ、さすが黒田。鬼塚先生の目の前で逃げるなんて、風紀委員会のボスらしいわ。」




 隆矢の顔真っ黒になった。雅子はすぐに彼を慰める。




「まあまあ、まだ子供だから。顔もいいし、女の子たちが寄ってくるのは普通よ。」




「女の子?どの女の子?一緒に逃げたのは木村だよ!」




「なっ、その冷たい木村か?!」




「誰と?!」




 雅子の声までも変わった。落ち着いて、木村の姓は学校で一人しかいない。




「木村さんだよ!学生会の会長!」




 雅子は沈黙した。しばらく、彼女は教室の片隅からほうきを拾い上げた。隆矢は彼女の様子を見て、すぐ彼女を慰める。




「雅子、落ち着いて。君の息子はまだ子供だし、容姿も良くて、その…男らしいから、男の子が近づいてくるのも…普通…」




 何かがおかしいような…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ