第十八話 保護者会④
正彦は特に用事がなく、無意識に学生会の方向に向く途中、光野に出会った。
「寮に戻らないか?」
「学生会に行く。会議が終わった後、母親と一緒に家に帰る。」
光野は珍しく説明した。正彦は彼と学生会にいった。光野はドアを開け、一瞥だけで、退室した。
「学生会で待たないのか?」
「人が多すぎる。」
二人は学生会の隣にある4階のバルコニーに行きました。バルコニーには高い手すりがあるため、学校はドアを施錠していない。実際、光野は屋上に行くことができる。鍵を持っているから。しかし、自分がかみつかれたのは正彦とその屋上で一緒にいた時だ。心理の原因で、彼はそこに行くことは避けている。
正彦はポケットからPSPを取り出した。
「ゲームやる?」
「やらない。」
正彦は床に脚を組んでPSPをやっているようが、実際には光野に注目している。光野は夕焼けの赤い雲に目を奪われ、悩み事があるようだ。
バルコニーには少数のカップルが散見され、大胆な者は密接に寄り添い、控えめな者は手をつないで話ししている。
「悩みある?」
ある。今日、母親が現れて、再び政略結婚のことを思い出させた。
「あそうか、俺を惚れた?」
「死ぬ気か?」
「俺はイケメンだからさ。僕に惹かれるのは普通だよ。恥ずかしがることはない。それとも、欲しい?」
正彦は言いながら、光野の後ろの首筋に目をやった。光野は微妙に体を傾け、視線を避けた。彼のフェルモンの匂いは元々薄く、一般の人には察知にくい。だが今日の光野は遮断剤を使う習慣がありのを感心していた。母は一般人じゃないんだ。
「ない。」
「体はどう?」
「まあ、死らないから。」
太陽が徐々に沈んで、赤い雲も白く戻った。空は次第に暗くなっていく。光野は心が乱れており、驚くべきことに、彼は正彦に話しかけた。
「親は、僕の二次性別のことしらない。」
「そんな大事なことを言わないのか?」
正彦は瞳をちらつかせ、病院で光野が保護者に署名させないことを思い出しました。
「保護者に署名させない理由はそれだったのか。」
署名させないことは、自分の二次性別の秘密の一因であり、さらに大きな理由も…
「言ってもどうせ同じだ。」
正彦はびっくりして、光野は彼の印象では模範生徒だ。外から中まで従順な子供、厳格すぎるくらいだ。彼がこんなにも反抗的だとは思わない。反抗期?
「実子じゃないし。」
「は?」




