表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モヒトは酒じゃないⅠ  作者: 清蘭
86/111

第十八話 保護者会①

 その衝撃の理由は、AlphaとOmegaが一つベッドで寝っているのに、何の異常を感じていない。なんか、光野の身にはまるで子供を寝かせる良妻賢母のような雰囲気だ!




 山崎、大関、稲葉の3人は互いに顔を見合わせ、彼らの感じ方が同じようだ。




 賢妻良母?光野だぞ、ぞれ!学校で有名な氷山で、しかもAlphaだぞ!賢妻良母と何の関係があるんだ!




 直人はちょっと子供っぽい。山崎たちはよく一緒にいるから、知っている。で、光野は母親で、直人は子供、じゃあその子供の父親は誰だ?




 山崎三人はやっそくなし正彦を見た。




「何。」




「あー、えーと、俺はもう疲れた!」




「そ、そうだ。もう寝ないと。」




「お前、水飲むって言ってたろ?」




「いや、もういい!ああ、そう、俺は突然ゲームしたいんだ!」




「は?」




 三人は飛ぶようにして正彦の寮から出た。丁寧にドアも閉めた。




 三人は真っ暗な廊下を疾走しても、光野がベッドで眠っている光景が頭から離れなかった。

あまりにも衝撃的だった。




 光野は学校では感情を表に出さず、話すことも冷たい、近づにくい人だ。でも今日は?光野が眠っている様子は、まるで眠る猫のようで、飼い主の前で腹を見せているかのようだった。




 対照的すぎる。




 三人は稲葉の部屋に着いた。彼は一人暮らし。山崎が頭を上げた。




「はーはーはー、お前、なんで顔真っ赤だよ!」




「はっ、走ったからさ!お前たちも顔真っ赤じゃん!」




「俺も走ったんだぜ!」




「はーはー」




 三人の顔が真っ赤になった。しばらく息を整え、汗を拭い始めた。稲葉は冷静になった後、後悔していた。こんな貴重なものを見逃してしまった。ちくしょう、正彦のやつ羨ましい!




 正彦ははベッドのそばでしばらく立ち止まり、光野が柔らかい様子を見ていた。相当疲れていただろう。会話の声が小さくないのに、全く目を覚まさなかった。




 正彦は毛布を手に取り、光野を覆いかけ、自分の部屋に戻って寝った。




 30分後、正彦は突然目を覚まし、座った。




 なんで彼ら二人で一つのベッドで寝なければならないんだ?!




 彼は再び光野のベッドに戻り、直人を一旦押しのけ、自分を無理やり2人の間に詰め込んだ。




 かなり狭い…




 正彦は満足そうな表情を浮かべ、夢の中に入った。




 翌朝、直人は床で起こされた。




「どん!」




「誰だ!俺を蹴ったのは!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ