第十八話 保護者会①
その衝撃の理由は、AlphaとOmegaが一つベッドで寝っているのに、何の異常を感じていない。なんか、光野の身にはまるで子供を寝かせる良妻賢母のような雰囲気だ!
山崎、大関、稲葉の3人は互いに顔を見合わせ、彼らの感じ方が同じようだ。
賢妻良母?光野だぞ、ぞれ!学校で有名な氷山で、しかもAlphaだぞ!賢妻良母と何の関係があるんだ!
直人はちょっと子供っぽい。山崎たちはよく一緒にいるから、知っている。で、光野は母親で、直人は子供、じゃあその子供の父親は誰だ?
山崎三人はやっそくなし正彦を見た。
「何。」
「あー、えーと、俺はもう疲れた!」
「そ、そうだ。もう寝ないと。」
「お前、水飲むって言ってたろ?」
「いや、もういい!ああ、そう、俺は突然ゲームしたいんだ!」
「は?」
三人は飛ぶようにして正彦の寮から出た。丁寧にドアも閉めた。
三人は真っ暗な廊下を疾走しても、光野がベッドで眠っている光景が頭から離れなかった。
あまりにも衝撃的だった。
光野は学校では感情を表に出さず、話すことも冷たい、近づにくい人だ。でも今日は?光野が眠っている様子は、まるで眠る猫のようで、飼い主の前で腹を見せているかのようだった。
対照的すぎる。
三人は稲葉の部屋に着いた。彼は一人暮らし。山崎が頭を上げた。
「はーはーはー、お前、なんで顔真っ赤だよ!」
「はっ、走ったからさ!お前たちも顔真っ赤じゃん!」
「俺も走ったんだぜ!」
「はーはー」
三人の顔が真っ赤になった。しばらく息を整え、汗を拭い始めた。稲葉は冷静になった後、後悔していた。こんな貴重なものを見逃してしまった。ちくしょう、正彦のやつ羨ましい!
正彦ははベッドのそばでしばらく立ち止まり、光野が柔らかい様子を見ていた。相当疲れていただろう。会話の声が小さくないのに、全く目を覚まさなかった。
正彦は毛布を手に取り、光野を覆いかけ、自分の部屋に戻って寝った。
30分後、正彦は突然目を覚まし、座った。
なんで彼ら二人で一つのベッドで寝なければならないんだ?!
彼は再び光野のベッドに戻り、直人を一旦押しのけ、自分を無理やり2人の間に詰め込んだ。
かなり狭い…
正彦は満足そうな表情を浮かべ、夢の中に入った。
翌朝、直人は床で起こされた。
「どん!」
「誰だ!俺を蹴ったのは!」




