第十三話 甘える③
直人の頭はモフモフされた。これは光野が自分を慰める方法だ。日が暮れて光野が立ち上がった。
「帰ろう。」
直人は頷き、アイスを食べながら寮の階下まで歩いた。
「光野。」
直人は突然振り返った。直人は明るく笑って、手に持っているアイスと同じくらい甘い。
「明日また薬を交換してくれる?」
「ん。」
直人は答えを得て、楽しそうに2階に上がった。直人は心の中で幸せそうに、シャワーを浴びてベッドに横になり、携帯を開けた。7月15日。携帯の日付が目立つ。
な?もう7月15日?!直人は2日前はまだ7月の初めだったと思っていた。なぜもう月中になった。そうだ、2週間入院した。なんだこと!7月15日、じゃもうすぐ期末テストじゃないか!
光野も宿舎に戻った。正彦部屋のドアは開いている。光野がドアの前に止まった。正彦はベッドに寝ていた。光野がノックすると、正彦は姿を変えて答えなかった。
光野は部屋に入った。彼は正彦の足を見た。この2週間、左足の背中のあざはまだ残っている。本当に怪我した。
正彦は誰かが自分のベッドに座っているのを感じた。そして足の甲から温かい感じが伝わった。正彦はすぐ座ってきった。膏薬だ。
「この傷は氷で覆わないと、熱覆うは意味ない。」
口ではそう言っているが,膏薬をはがしていない。
「もう腫れないから、氷をつけるのは役に立たない。」
「誰が立たないと言った!あいつの手は血が出ても氷で覆われ、なぜ俺はできない!」
あいつ?氷で覆われ?誰?直人か?だから今日見た?
正彦は再びベッドに横になり、足の甲はよほどに熱くなった。急にヒリヒリした感じがまた冷たくなった。彼はびっくりして再び座った。
アイスが彼の足にくっついている。
「氷覆われだ。」
心のやましさかもしれないが、光野の声は柔らかい。
「一本?少なくとも二本!」
幼稚!何か争うことがあるのか。
「好きにしろ。」
また表情なしの顔になった。
光野はそう言って部屋から出た。風呂から出てくると、正彦はベッドに座ってアイスを食べている。
「2本ほしい。」
「ない、1本しか買いてない。」
「じゃ明日。明日もう1本買う。」
小学生か!しつこい!
光野は答えなく、自分の部屋に戻った。ドアを閉めて鍵をかける。窓の外の雨は止まず、かえって激しくなった。光野は机の引き出しから遮断剤を取り出した。
彼は自分の腺体を押した。




