第十二話 僕も寮に住む⑤
直人の叫びは突然止まり、抵抗する動きも止まった。
「なんで彼が入れる。」
警備員は神経症を見たような直人を見ている。
「ここは彼の部屋!早くついてきて!反抗したら学校へ報告するぞ!」
直人はおとなしく警備員に1階に連れた。警備員はまだ直人に批判教育を行っており、直人脳のcpuに過負荷して、運転を停止した。
512?512?
正彦も512に住んでいる?!先日火事のことについて、自分は彼を探しに行った!前は1階に、5階の右から3番目の部屋に住んでいるのが見えただけで、部屋番号は知らなかった。で、どういう意味?俺の両親は同棲した?
彼らは同棲?した?!
神様!ありがとう!!
「だから、君を上がさせないのはomegaを傷つけないように守るため。今は知った…」
「はい!申し訳ございませんでした。深刻反省いたします!」
「コラ!まだ喋る途中!」
直人が敬語を話すのは生まれて初めてだ。90度お辞儀をした後、直人はぴょんぴょんと走った。
光野が荷物を片付けている。そして、ドアを開け音を聞いて、部屋から頭を出した。。
「どうやて入った。」
「俺の部屋だ。なぜ入れない。」
「ここに住んでる?」
「もう片付けた?」
光野見正彦が入ってきてびっくりした。この確率は小さすぎる。どうやって自分をこの部屋に分けたのか。幸い、寮はすべて2 DKの配置で、1人1部屋で、お互いに邪魔しない。
「直な人は外にいる?僕を呼ばれ…」
光野は話の途中で、急に止まった。正彦の服をじっと見つめる。
「なんだ?惚れた?」
「あれは?血?」
「?」
正彦は光野の目にうつむいた。白いシャツはしわくちゃに引っ張られ、そこには、血の手形があった。正彦はさっき直人が服をつかんだことを思い出した。
「直人の?」
光野は返事しない。すぐ携帯をつかんで電話をかけた。かばんから救急箱を出して寮を出た。
直人は喜んで部屋に戻った。拳を握って持ち上げると右手に痛みが伝わってくる。
彼はやっと自分の手が怪我をしたことに気づいた。家には救急箱もない。傷口の面積が広いので、絆創膏は足りないだ。直人は蛇口を開け、血痕を水で洗い流そうとした。
「ビバララバ——」
直人は鳴り響く携帯に驚いた。15年前に戻ってもうすぐ3ヶ月になるが、彼に電話がかかってきたのは初めてだ。。
「もし…」
「直人?傷した?」




