第一話 15年前へ戻る④
黒田はあの男の子は思い出せないから、勝手に名前を考えて言った。木村光野は芸能界の人ほど有名ではないが、たまにはテレビ局に講座を頼まれる。容姿が高く、話の内容も面白い、歴史好きの人間の中には人気が高い。もちろん、多くの学生も彼の講座を聞いている。黒田はこの男の子は会長の下名前が思い出せないから、聞き覚えの名前をごまかしと思った。
「あ、ある、い、今連れてくる……」
その男の子はメソメソしながら道を案内する。彼の頭も混乱している。彼と黒田は学校でいじめられっ子だった。だからいつも一緒にいる。前の黒田は彼の性格と似っているが、今日はなんだか急に性格が変わって、彼をびっくりさせた。
黒田は相手の襟を緩め、その男の子は腰を力入れなく地面に落ちた。彼は尻の痛みにもかまわず、黒田の凶暴な目つきの下で、手足を使って起き上がた。よろよろと黒田を廊下に連れた。
そこには、中間テスト学年トップ50のランキングを掲げられている。その男の子は手をあげてある名前を指した。黒田は彼の手に沿ってトップ1の位置を見た。
木村光野。
黒田はその名前を見てぼんやりした。午前中に見たその顔と自分母親の顔が頭の中で何度も対比されていた。同じ人、これははっきり同じひとだ!2007年……まさか、彼は本当におふくろのか?15年前の母親?
いや、こんなに早く結論を出してはいけない、きっと他の証拠がある。そうだ、お父と母は同じ高校だ。それから両方もT大学に合格した。
「黒田正彦を知ってる?」
黒田は少し冷静になり、口調も先より和らいだ。男の子は彼が少し冷静になり、ほっとした。
「彼は1年生の32位で。」
男の子今回の回答が早い。黒田は目をそらして、高一32人のところに「黒田正彦」という名前が見えた。字の画数は一つも多くない、彼の父の名前だ。父は確かにおふくろより半歳年下で、おふくろは2年生の時、彼は1年生だ。本当に15年前戻った……いや、いかん、二人がどんな性格なのか聞いたほうがいい。もし偶然だったら?
「黒田正彦に詳そうだな?」
さっき黒田正彦という名前を言う時、弱気の男の子はすぐ返事した。
「有名だから。」
「うん?かっこいいから?」
「えっ、ア…うん。それも一つの原因けど、彼は何回私を救うたから。で、彼の成績も……。」
「?」
顔がいい以外にも父親に何か長所があるとは思えない。黒田は父がかっこいいと言ったのは、小さい頃から人々は彼がに似ていると言ってからだ。しかし成績といえば、黒田は振り向いて再びランキングを見た。総得点の後ろに各科の成績も書いている。英語満点、数学満点、,国文……0点……
ハア?
嘘。おじさんは父の成績が学校トップで、正義感強い人間と言われたんじゃないか。おふくろが卒業したら次の生徒会長じゃないか!国文0点でどういう意味だよ!
黑田の叔父。それは彼父親の弟だ。話は長いが、彼ら兄弟はもともと仲が悪かったそうだ。しかし、母の妹と父の弟は目が合って結婚した。その後彼らの関係は大きく改善が得たそうだ。
その後、両親が忙しくて自分を世話する暇がなかったときは、おじさんとおばさんが世話をしてくれた。黒田自身は両親の弟や妹と仲が良い。だから黒田両親の若い頃の話は、大体彼らの弟と妹から聞いたものだ。