第八話 犬にかまれた④
直人は光野の安全を確認し、楽しく教室に戻った。
実際、光野は仮表記されたばかり、体にalphaのフェロモンは濃い。しかし、光野長は遮断剤を噴霧しているため、人に気づかれにくい。直人までも違和感に気づかなかった。
翌日、正彦が教室に行くと、机の中にピンクの封筒が入っていた。
ラブレター?
なぜか知らないが、正彦の頭中には光野の顔を思い浮かべた。正彦はラブレターを受け取って、いつもゴミ箱に捨てていたのに、今日はそうしてない。
内容を見ると100%女の子書いたものだ。正彦自嘲的に口元を上がった。封筒と便箋を丸めてゴミ箱に捨てた。
彼はイライラして机に伏せて、寝た。
昼食の時間、彼と光野は天台にいた。二人は言って笑って、ご飯を食べている。暖かい日差しが彼ら2人に降り注いだ。光野緑の瞳が笑っている。エメラルドのようだ。
画面は突然変化した。光野は喉をつかんで全身が震えた。顔が赤くなる同時に苦しい表情にも染まった。彼が再び腺体を噛もうとした時。
「正彦!!!!」
絶望の叫び声。正彦は目覚めた。
昼休みなって、教室の中が騒がしい。学生たちはおしゃべりをしながら昼食を食べている。正彦はまばたきして、夢?なんで光野の夢をする。今の彼は何をしている。で、なんでアイツのこと考えるのか!
「ちっ」
正彦は不機嫌そうに口を打って、席を離れた。隣山崎は直人に肘をぶつけた。
「何があった?」
こっちも聞きたいよ。直人は頭を振いて、戸惑いながら正彦が教室を出ていくのを見た。
正彦はイライラして、いつのまに生徒会の近くに歩いた。
「秋兄?」
生徒会のドアをノックしたのは細谷千秋だ。彼は取締役会細谷家の息子である。二人のおじいさんは仲がいいので、幼馴染ような存在だ。光野は高校に進学して、家を出てだら二人の出会いは少なくなった。
「はい、夏の常服。」
光野は袋を受け取って、感触は柔らかい。昨夜母からの電話を思い出した。最近暑くなったと言って、光野の夏の服がたりるかと聞いた。
「おばさんは送るつもりだが、昨日ちょうどあなたの家に訪ねた。ちょうど今日は出張するから、ついでに届ける。住所は知らない、メール送ったが、返信なくて、まだ仕事あるから、仕方なく学校に行った。」
「すみません。」
「何を言ってる。ちゃんと食事取ってる?何か半年前より痩せたような?」
細谷は手を伸ばして光野の頭を触った。
この動作はちょうど遠くない正彦に見られた。
光野は一歩下がって、細谷の手から逃げった。光野は誰かが見ていると感じて、周りを見たが、知らない学生しかない。
「じゃ先に行ってね。」
「ありがとう。」
「いいよ、ちゃんと飯食べなよ。」




