第七話 補習も感情の増幅剤である④
野原はタオルを持って直人に渡した。
「どうした?」
直人は髪を拭いて、野原の質問を聞いた。
あっ、俺、木村さんの安否確認しにきました?ダメダメ、やべ、言い訳も考えせずチャイムを押した!
「黒田さん?」
疲れていたので、音が前の冷さがない。夏のミントと近く、いつものおふくろの感じだ。直人は階段にいる人を観察した。頭から足まで詳しく観察した。よかった、おふくろは生きている。怪我もしていないように見える。心の焦りが癒され、直人の脳も活発になった。
「お、俺は質問に来ました。宿題できないところがあって。」
「家の場所どうやって知ったの?」
質問したのは野原だ。そうだ、自分はどうやって野原の住所を知ったのか。直人は階段にいる、同じ戸惑う光野を見ていた。
「あっ、その、今朝朝ご飯を買いに行った時、おふ…木村先輩がここでノックしていたのを見た。ここは木村先輩の家だと思いました。」
他人の家に伺う前には電話だろうが。答えはこじつけだが、一応返事出来た。
「どこできな…」
「なぜここにいる?」
光野見直人は態度が端正で、さっきの正彦と比べたら良すぎる。彼の口ぶりも優しくなった。しかし、話が終わらないうちに、後ろ現れた人に邪魔された。
「オヤジ!」
「?!」
今度は野原と光野が驚く番だ。二人は直人の精神病が再発したと思っていた。
「なんだ?」
「?!!」
二人は正彦の穏やかな返事を見て、さらにショックを受けた。何があった、なぜんなに穏やかに受け入れるのか!
「ハッチュ」
直人再びのくしゃみが静かを破った。光野は階段を降りて、カバンから傘を取り出した。
「家まで送るよ。」
「じゃ、うちに行きましょう。ちょうど聞きたい宿題がいくつあって。」
「うん。」
光野が同意のを見て、野原も話かけれない。正彦は彼らの相談を聞いて、自分の部屋に振り返った。
光野は傘を差し、直人と帰宅道に歩いていた。道は静かで、傘の表面に雨粒が当たって「ブツブツ」の音だけ聞こえる。直人は光野とこんなに近くを歩いたのはすくない。彼は自分心臓の鼓動さえ聞こえる。
家に帰って、直人は先に風呂に入った。光野は直人の机の前に座った。机が窓のそばに置き、机の上は同じ本もなくてペンもなし。電気スタンドは一つしかない。
光野が頭を上げ、壁に木製細い棒が何本定まっていた。棒の上には恐竜のようなフィギュアがいくつ並んでいる。動きは違うが、様子は正彦机のものと似ている。
直人が風呂から出るとき、光野はそのフィギュアを見てぼんやりしていた。
「黒田も恐竜が好き?」
「恐竜?」
直人はフィギュアを見て、何かわかったようだ。
「あれはゴジラとアグモンだ。」
ゴジラとアグ...?光野はゴジラを知っている、有名だから。もう一つは聞いたことがない。
「俺、数学が下手です。」
宿題に質問がある。それは直人の言い訳だ。だが、光野と一緒にいられると、勉強でも楽しくなった。直人は先週の小テストを自発的に取り出した。




