第四話 父の彼女は母じゃない⑤
「先輩!今日は先輩の誕生日ですね。これ、手つくりのケーキです。よければ…?」
直人は正彦について3号棟を通った時、どその言葉を耳に届いた。これはもう告白だろう。そう考えた直人は声の源頭に向かった。
「?!」
焦る汗が背中は占領した。そう、ケーキを献上されたのは、木村光野だ。
お前らなにをやっている!!
直人また頭痛を感じた。
ただし、木村は直人を失望させなかった。そう、彼はこの女の子を無視した。木村は相手の話が終わらないうちに、もう3メートル先に歩き出した。
こんな断り方直人は初めに会った。返事までもいいが、少しの感情も相手に残さない。男同士に見ても酷いなと感じられる。さすが氷山だ。比べなければ傷もなし。そう考えたら、うちのオヤジは…直人は再び正彦をにらんだ。
ほら!自分の妻を見ろ!教科書式の拒否方法!このふしだらなクソ野郎め!
「もてるじゃん?」
正彦は直人の前に足を止め、皮肉に口を開いた。
「お互い様。」
木村は正彦の隣にいる橋本を斜めに見た。冷たい声が木村の口から吐き出された。淡い緑の瞳は何の感情も持たない。斜視された橋本は骨から寒さを感じた。
二人は一言合っただけで、肩を拭いて通り過ぎた。
「あ、あの、木村くん、これは違います……」
正彦のそばに付いていた橋本は木村の後ろ姿を見て、小走りして木村に追いついた。その様子はまるで誤解を説明している。え?どういうこと?おふくろは怒った?妬いてるの?オヤジのことをヤキモチ?いや、でも、何か違うような…
「パチ」
直人が呆然としている間に、すでに何人の学生が写真を撮っていた。その夜、名田学校のトップイケメン二人が一女を争うというニュースがツイッターに投稿された。#だだ氷海 の中にはまた新たな熱話題が出来た。
両親はもうお互いに知っている?じゃ二人は今どんな関係だ。まさか本当にツイッターで言われたように、元カノの関係で恨みがあるとか。直人は両親が若い頃にこんな複雑の感情史が知らない。なんてことだ、じゃあの二人どうやって一緒にいた。
直人が現実を戻った時、正彦はもう遠くへ行った。彼はすぐ走って正彦を追いかける。
直人はピアノ練習室のドアが閉まる前に荒い息を吐いて割り込んだ。ピアノ練習室は3つあり、それぞれ個室である。
やっと二人切り話せた。
「用がある?」
直人はうなずいた。しばらく息をしてから、口を開いた。
「黒田さんは俺を神経症と思ってるが、俺は本当にきみの息子だ。」
正彦は眉を上げ、ピアノの椅子に座って、足を組んだ。
「15年後から?」
「そう、15年後から。」
「どうやって。」
「まあ、長い話だが、短く言う。どにかく俺の科目は好き嫌いが酷い。そのため、担任に訓話されるとき逃げ出した。階段のところで担任と口論にあって、足が空踏っんで階段を転げ落ちた。
目が覚めると、もうここに着いていた。だが、ここまで来たのは俺の魂だけだ。だから顔は似てない。でも本当だ。俺本当にオヤジの息子だ!金よりも本物!




