第二話 父だ⑤
直人は鏡の後ろに自分の髪をつかんで、このだっせ顔を鏡の前に押した正彦を見た。彼はようやく思い出した。この体も顔も自分のものではない。
正彦は直人黙ったを見て、手を離してトイレの外に出る。
「いいや、違う、違うんだ!」
正彦は直人がまた気が狂い始めたのを見て、不満そうに振り向いて、再び殴ると準備した。しかし、直人は膝をついて、正彦の太ももを抱きしめた。
「聞いて。俺は15年後の人間だ!本当に俺のオヤジだって!!」
「放せ!」
「どうやって帰れるのか知りたい!魂と体が長期離れていたと人は死ぬぞ!息子は目の前に死ぬて見ないふりか!心は痛くないのか、オヤジ!!」
「放せてこの。」
正彦は直人を引っ張っている。トイレの入り口にも何人が入ってきた。正彦の付き人ようだ。この数人は隣のクラスに騒ぎを聞いて見物に出てきたのだ。結局正彦が騒ぎの中心だと思わなかった。この数人は慌てて直人を正彦の足から引き離した。そして、ある人は直人の首の後ろに殴った。この体はもともと弱くて、更にomegaだ。直人は意識を失った。
「保健室に捨てろ。」
正彦は一目見ながら抱かれたズボンをたたいた。そして、クラスに戻った。直人はそのまま保健室に運ばれた。保健室の先生は直人の行為を聞いて後、すぐ鬼塚教頭に知らせた。教頭は病院に連絡し、直人を精神科に送った。
「ハハハハハ、いいじゃないかむだに息子を拾ったて。」
「そういえば彼も黒田だったっけ?」
直人の父親探す事件は瞬く間に学校で広まった。全学校は高1 B組が精神病が出たことを知った。
直人の言葉を完全聞いたのは正彦しかない。15年後?未来人?なんだそれ。直人の頭は不正常だと思ったが、今回想したら、何か違和感がある。物理的のではなく、心理的な違和感だ。だが、どこに違和感あるのかは言えない。ただ「感」みたいなものだ。
直人が目を覚ました時、人は精神科のベットにいる。彼は病院に運ばれた時、昏睡状態だったが、夢を見るのには影響しない。現実の影響を受けたかもしれない。
夢の中おふくろは、いつも通り笑っているが、目が笑ってない。冷たい目はそのまま直人を見ている。彼はまた幼稚園放課後の夢を見た。すべての子供には親が迎えに行く。何人の子供は多少家柄はあるが、迎えに来た車には運転手以外に母親も必ずいる。しかし直人を迎える人は、運転手とボディーガードしかいない。
彼はおふくろに会いたい。だが、母はいつも忙しくて、テレビ電話の時間もない。仕方ない直人は家でテレビをつけ、おふくろの講座を見るしかできない。
オヤジはいつも朝早く出て遅く帰ってきて、毎日目が覚めるともう会社に行った。時々海外支社に出張しなければならないので、家にでると何ヶ月もかかることもある。年12ヶ月、2ヶ月国内にいればもう奇跡だ。