考案
大分前から考えていたミックスルールでのゲームを考案してみる。名前は『ババ抜き人狼ダウト』で、その名の通り、通常のババ抜きに人狼とダウトをミックスしたものである。
――ルール説明――
このゲームは、点数制のカードゲームで、ジョーカーを持っている人……つまり人狼を当てるゲームである。使用するものは、ジョーカーを一枚除いた五十三枚のトランプ。そして、プレイ人数は五人~六人でやると楽しいと思われる。
まず、全てのカードを均等に配り、それぞれの手札からペアになったものを捨ててゆく。その時点で、ジョーカーを持っていた人は人狼、それ以外は市民となる。
次に、ババ抜きの要領で時計回りに、隣の手札から一枚札を引く。そのため、ジョーカーが他のプレイヤーへと移ることになる。そして二周おきに『ダウトの時間』が与えられる。市民は人狼だと思う人に向かって指を差し
「ダウト」
と発言することができる。(※ただし、自分の手札を引いてもらう隣の人にはダウトはできない)
ダウトされた人は、今持っている手札をプレイヤー全員に公開する。もし、ジョーカーを持っていればダウト成功となり、ダウトした市民には英雄として称えられ、得点が十点加点される。一方、見破られた人狼は得点が五点減点され、このゲームは終了する。
しかし、反対にジョーカーを持っていない市民にダウトをした人は、無礼な働きをしたため減点はされないが、失格になる。また、失格した人の残った手札は、ダウトされた人の手札となり、そのままゲームは続行される。その際ペアの札があれば、当然捨てることができる。
ちなみに、二周おきの『ダウトの時間』は、必ずしもダウトをしなくてもよい。もし、全員がダウトをしない場合は、『流し』となりババ抜きは続行となる。
これを繰り返していく中で、市民は全ての手札をペアで揃え、上がった順から高得点が加点される。一抜けの人に五点、二抜けは三点、三抜けは一点、以下は零点となる。そして人狼も、手札をペアで揃え、ジョーカーのみになった場合、プレイヤー全員の前でその札を見せ、ゲームを強制終了することができる。得点は、市民と同様、抜けた順位に伴った点数が加点され、それまでに、上がらなかった市民は得点なしとなる。
つまり、市民は人狼よりも早く上がらなければ、得点は入らない。また、人狼は手札がジョーカーのみになっても、公開せずそのままゲームを続行することができる。
最終的に、人狼と市民が一対一になれば、人狼の勝ちとなり、十点加点される。
最後に、それぞれの勝敗のつけ方をまとめると、
市民はババ抜きで、人狼よりも早く上がるか、人狼にダウトをすれば勝ちとなる。
人狼はババ抜きで、なるべく先に上がり、上がっていない市民を強制的に負けにするか、人狼と市民が一対一の状況になれば勝ちとなる。
以上が、『ババ抜き人狼ダウト』のルール説明である。