ゲーム機戦争、その終焉
ここに来て、ゲーム業界の住み分けは完全に完了したな、と思う訳である。
現在ゲーム業界の主立ったハードは二つ。PS4とSwitchだ。他にもまだ色々ハードはあるが、この二本柱がメインと考えて差し支えないと思う。
この二つのハードは、出来る事が明確に違っている。PS4がよりリアルな映像美を追究し、現実との垣根をなくしたリアリティ溢れるゲームを売りにしている一方で、Switchはお手軽さとゲームらしさを追究した、楽しさを前面に押し出したゲームを多く出している。
どちらがより優れているという話ではない。両者は目指しているものが全く違うからだ。
PS4は、「据え置き機だからこそ出来る事」を重点に置いた進化を続けている。一方でSwitchの進化の方向性は、「据え置き機と携帯機の融合」である。
もっと簡単に言えば、じっくり腰を据えて遊んで欲しいのがPS4、どこでも気軽に楽しんで欲しいのがSwitchである。そこには最早、出来る事が同じであった故に必死に客を取り合っていた時代の面影はない。
この「出来る事の違い」は実際にハードを選ぶユーザーにも優しく、じっくりゲームを遊びたい人はPS4、気軽にゲームを遊びたい人はSwitchをそれぞれ買えば間違いなく満足出来るのだ。どっちも遊びたいという欲張りな人もいるかもしれないが、まあそれはそれ。
スマートフォン、そしてそれに付属するスマホアプリの普及で、携帯機はその役目を終えようとしている。携帯機で出来ていた事は大半スマホアプリで出来、唯一勝っていた容量も今やそれほど違いはない。
スマホアプリの進化そのものも目覚ましく、負けている容量を全国各地のプレイヤーとの協力や競争要素で補っていた当初と比べ、最近では完全なソロプレイでも十分遊べるものが増えてきた。執筆がなかったら、じっくり遊び込んでみたいと思うものも多い。
これまで携帯機を遊んでいた層はスマホアプリを遊び、スマホアプリに付き物の時間経過によるスタミナ回復や課金要素はいらないがゲームは気楽に遊びたいという欲張りさんはSwitchを遊び、本格的にゲームを楽しみたいヘビーゲーマーはPS4を遊ぶ。綺麗な住み分けの完成である。
筆者は気楽にゲームしたいが執筆の為にタブレットは空けておきたいという欲張りさんなので一番欲しいハードはSwitchだが、だからと言ってPS4がSwitchに劣っているなんて微塵も思わないし、スマホアプリなんてゲームじゃないとも思わない。皆等しく、楽しいゲームだと思っている。
未だにどちらのハードが上だの争っているような人達は、そんな自分達の議論が如何に的外れか早く気付いて欲しい。ゲーム業界はとっくに、共存の時代に突入しているのだから。
……Xbox One? あー……うん。諦めて下さいとしか。




