うつ病ゲーマーと「UNDERTALE」問題
「UNDERTALE」というゲームをご存知だろうか。今から四年前の2015年、トビー・フォックス氏の手によって作られた海外製のインディーズゲームである。
今週号のファミ通に、トビー氏とヨコオタロウ氏の対談が掲載されていた。時間がなかったし立ち読みだったので細部までは見れなかったのだが、その内容は以前から興味があったこのゲームへの関心を更に強く掻き立てたのだった。
「UNDERTALE」は、トビー氏がシナリオからグラフィック、音楽までほぼ全て一人で作り上げたRPGだ。その独特な世界観やシステム、そしてシナリオは広く話題を呼び、今では様々な機種に移植され日本語版も発売されている。
まだこのゲームを知らない方の為に詳細は差し控えるが、これほど一般的なRPGのシステムに皮肉を効かせたゲームもそうそうない。一つだけ言えるとするなら、「人生にやり直しは効かなくて当たり前」この一点である。
このゲームの存在は以前Nintendo Dream誌上でSwitch版が特集されていたのを切欠に知ったのだが、その時は「可愛い雰囲気のゲームだな」くらいにしか思わなかった。しかし後になってネットで評判を聞くと、次第に興味が湧いてきた。
そして対談でこのゲームが凄く細かいところまで作り込まれていると知り、ますますプレイしてみたくなった。しかしそれには問題もある。
一つは機種の問題。パソコンは勿論、このゲームが移植されているどの機種も筆者は持っていない。
もう一つは、このゲームのネタバレを既に筆者が見てしまっているという事だ。話の流れを知っている状態でも、果たしてこのゲームを楽しむ事は出来るだろうか。
とはいえ一つだけ、ネタバレに感謝している事もある。それはネタバレを見たお陰で、例えこのゲームをプレイ出来る日が来ても知らずに「あのエンド」に辿り着く事はなくなったという事である。
勿論「あのエンド」を見る事も含めて、このゲームの醍醐味だとする声もあるだろう。それでも知ってしまった以上は、意図的に「あのエンド」を迎えようという気はどうしても起きない。
「誰も死ななくていいやさしいRPG」は、「誰も死ななくていいやさしいRPG」のままで。例え欺瞞と言われようとも、そう願ってやまない次第である。




