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波乱の始まり。

主人公は登場しません。

 国には王が存在する。

 このムー大陸は少し特殊で一つの国家に数人の王が存在する。

 この大陸を守護する、龍の王、鬼の王。各種族をまとめる、人の王、エルフの王、ドワーフの王や、その他の王がこの国を治めている。


 そしてこの王達の中でも特異なのが人の王、ケイスローザーリー。

 ケイスはこの大陸では珍しく異能の力を持ち合わせていない。

 いや、その言葉は適切ではない。

 正確には彼が異能を使えるという事実を知る人物は居ないというわけだ。


 ケイスの能力は相手に認識をさせないで自分に絶対服従させる能力だ。

 この能力の恐ろしいところは、操られている本人は無自覚なところだ。

 そしてケイスはこの能力でこの国の人間の支持を得ている。

 しかもそれを知るものはケイス以外にはいないのだ。


 そしてこのケイスは秘密裏にとある研究を進めている。

 その研究は数年前鬼龍の父である竜王が止めさせた研究だった。

 もしもその研究が成功すれば各国の軍事バランスや自然の摂理、が崩れかねない研究だった。


 そのためそれを大陸の危機に繋がると思い竜王はその研究を止めさせたのだ。


 その研究とは人造の神を生み出す研究。


 竜王はその研究を止めさせたが研究は秘密裏に続けられており、ついに神を生み出す研究は成功してしまったのだ。


 そしてこの研究がこれから大事件を起こすことは鬼龍達はまだ知らない。




 そして研究が成功した数週間前。

 港にたどり着いた一人の少女。

 少女は黒いショートの髪にどこかの学校の制服と思わしきセーラー服を身に纏っており、左手には黒いアタッシュケースが握られていた。


 「東華。命令はわかってるね?」


 老婆が東華と呼んだ少女にそう訊く。


 「はい。この出雲東華、天照大神の命を必ず果たして見せます」


 出雲東華が力強く老婆に返事をする。

 老婆はその返事を聞くと、幻影のように消えていった。





 そして、不穏な動きをする女神アテナと、これから目覚めようとする一匹の影もあった。

今回も読んでいただきありがとうございました。

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