実戦訓練3
短いです。
春田優は思ってたより強かった。
召喚士には一般的に二種類のタイプがいる。
まず一つめのタイプは召喚獣を使い召喚獣で戦うタイプと、もう一つは召喚獣の能力だけをを自分自身に召喚して自分で戦うタイプだ。
二つの違いは機動力とダメージの違いだろう。機動力は言うまでもなくそのままだ。召喚獣に命令して攻撃させるには数秒の誤差が出る、しかし自分自身に召喚させたら自分の意思で攻撃できるのでタイムラグがほとんどない。
そしてダメージ量も当然変わる。召喚獣に戦わせるだけならば召喚者にはほとんどダメージはない。しいて言うならば召喚獣を召喚するときに魔力やマナ等を消費するぐらいだ。しかし召喚者が自分自身に召喚する場合は別だ、実際には召喚者自身が戦うわけなので攻撃を受ければ傷を負うこともある、しかも自分の器に自分よりも高位の者を召喚するのだから精神ダメージがある。もちろん肉体にも。
それに加えて、召喚獣本体のほうが攻撃力も高い。
「いやー さすがに二対一さすがにキツかったわ」
優は笑いながらこちらに近づいてきた。
彼はそう言っているが実際にはほぼ無傷での圧勝だった。
優は召喚獣の能力を使い疾風の如し速さで相手を倒したのだ。その能力は雷。自分自身の身体能力を電気で限界以上に引き上げたのだ。そして優自身も武術を使えるため相当強い。
そんな彼がなぜ俺をパートナーとして選んだのだろうか?
不思議だ。
次回の投稿は来週の日曜日です。
最近色々忙しかったのですが、次回からは元の長さになるのでこれからもよろしくお願いします。