実戦訓練1
今日は少し短いです。
朱里と雫が来たのは時間ギリギリだった。
ギリギリになった理由は知らないが間に合ってよかった。
「おはよう鬼龍君」
「おはよう鬼龍さん」
二人が俺に挨拶をしてくる。
数時間前にあっていたはずなのだが?
「おはよう二人とも」
俺は二人に挨拶を返す。
二人は席についた。
今日は白が居ない日だ。そんな時にかぎって嫌な授業があった。
「七月のイベントも有るため、今日からは実践的な授業をする」
俺たちの担任桜井沙那がそんなことを言ったのだ。
ちなみに七月のイベントとは、大陸全土にある学園で競われる大会の事だ。
この大会は各学園から代表者六人を選んで競わせるものになっている。
夏の大会は鬼神祭、秋にも似たような大会があり龍王祭と呼ばれている。
鬼神祭と龍王祭はこの大陸の守護神を称える祭りでそのイベントで各学園どうしが戦うことになっている。
俺個人の意見としては正直どうでもいいが、始まった起源が俺の祖父の戦い好きが原因らしいから何とも言えない。
「イベントでは二人一組でやることになってるのはみんな知ってるな?」
二人一組なのは、この大陸の守護神が二人なのが由来している。
まあ、龍王祭は個人戦なのだが。
「まあ、今日はとりあえず仮のタッグを組んでもらう。タッグの相手はお前らが適当にきめとけ。十分後に演習場に集合だ」
紗那は目茶苦茶なことを言って教室を出ていった。
相変わらずだな。
さて、俺は誰と組めばいいのかな。
次回の投稿は来週の日曜日の午後零時時に投稿します。