季節は秋
季節は変わり秋。
俺は学園で模擬戦を行っていた。
そこには朱里と雫、時雨と東華の姿があった。
朱里に思うところはあるが忘れたふりをして以前と同じ接し方をしている。
「では行きます」
その言葉で模擬戦は始まった。
朱里と雫ペア、時雨と東華ペア。
魔術科と召喚科の戦い。
審判は俺だ。
まずはじめに東華が姿を魔術で消す。
光の魔術で光を屈折させて周りに溶け込む。
「逃さなきよ」
そう言いながら朱里は先程東華がいた場所にサラマンダーでブレスをさせる。
しかし高熱のブレスは東華を捉えることはできなかった。
「逃げ足速いよ」
「大丈夫」
朱里は残念そうに笑っていたが、雫は諦めていないみたいだった。
雫の手には呼び出してあった水色の妖刀。
雫が妖刀で誰もいない方に走り出す。
「探知は得意」
雫はそう言いながら誰もいない場所に斬りかかる。
キーン
しかしその攻撃は紫色の刀によって弾かれた。
そこに居たのは無口のまま立っていた時雨だった。
「速い」
時雨に攻撃を弾かれた雫はそう言いながら距離を取った。
幸にも追撃は無かった。
「避けて雫!」
雫の背後からサラマンダーのブレスがくる。
その起動は真っ直ぐ時雨へと向かっていた。
声に合わせ雫は避ける。
「光の大盾」
時雨の前に光の魔術で出来た大盾が現れた。
その魔術を使ったのは東華だった。
しかしブレスが大盾を貫通して時雨に当たる。
「その魔術意味ないじゃん」
時雨はブレスを刀で切る。
そして東華に文句を言う。
これが戻った普段の日常だ。
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