第45話 揉んで大きくする楽しみがある
「あー!!また女の子っ!!」
「お、お主はっ!?」
「ジルしゃんっ!?」
講義の休憩時間、守関連の騒ぎを聞きつけてきたジャンヌとジルは急ぎ足で守のクラスへと訪れる
そして、守の元にいる新たな女の存在に叫ぶジャンヌを他所にジルとエキドナはお互いを見知っているかのような反応をする
「ま、守よ…。な、なぜラミア族のエキドナが側に控えておるのじゃ…」
「ジ、ジルしゃん…。やはりこの学園にいらしたのですね…」
「当たり前なのじゃ!!守のいるところが我の居場所、ラミア族なぞしっしじゃ」
「え〜しょ、しょんな〜…」
「一体全体どういうことなのじゃっ!!守!!」
「いや、俺に振られても…」
「え〜とすいません…。色々整理した方がいいと思うのですが、ジルさんとエキドナさんはお知り合いなのですか?」
「知り合いも何も吸血族とラミア族は犬猿の仲と言っても過言ではないのじゃ」
ジルがいう通り、吸血族とラミア族は共に魔族寄りの存在という点で、共通はしているものも長い間犬猿の仲状態でいる
なぜ犬猿の仲かといえば、各種族の生き方の不一致から続いている
吸血族は対象から吸血することで魔を補い、生を全うする一族であるのに対し、ラミア族は眼で見たものを石化し、石化させたものから魔を吸収し生を全うする一族である
最も両族のこの生き方はかなり昔のものであり、今を生きている両族の者はそんなことをしなくても生きていけるのだが、先人はその相容れぬ生存本能のために、相容れぬ存在として後世にまで残しているのであった
この両族は共に魔族との戦争時代、聖騎士団に協力しているが、ラミア族が表に出なかった理由の一つに吸血族が味方をしていたこともあったのだ
なお、この両者が直接戦った場合、吸血族の方がポテンシャルが高いため、犬猿の仲ではあるものもラミア族は吸血族を見つけてしまった場合かなり引いた状態で接している
「言っておくのじゃが、こやつはこれでも我と同じく数百年生きて…」
「わーわーわーやめてくだしゃい〜!!」
「(ラミア族だからそうではないかと薄々感じてはいたが…。吸血王女の合法ロリ巨乳のジルにラミア族の合法ロリヒンヌーのエキドナか。うむ…)」
「…何を考えていらっしゃるのですか?」
二人の合法ロリを見比べている守に屈託のないものも中で何を考えているかわからない笑顔のアディリシアが問いかける
「えっ?いや、俺の数倍の年齢の子(?)が俺の弟子になりたいと言っていると考えたら、なんだかよくわからんことになってきた」
「弟子?どういうことなの?」
「ああ、実はだな…」
事情を知らないジャンヌとジルに此度エキドナがこの学園にきた理由を説明する
「守の追っかけじゃないんだね!!じゃあ安心だよ」
「むむむ、恋敵じゃないのであれば…しかし、弟子ともなれば、一緒にいる時間も増えるのじゃが…」
「いやいや、待て待て。"弟子"にはしないと断っている。事情を知ってあくまで協力をするだけだ」
「い、いつかは大魔法剣士しゃまに弟子と認めてもらいましゅもん!!」
「その噛み噛みなのがまた腹たつのじゃ。いいか、我は守の第一夫人じゃぞ?」
「「「「それは違(うよ)(います)(う)(いますわ)(いますよ)!!」」」」
「ふふふ…」
「お、おう…ちょっとくらい見栄を貼らせてくれてもよいじゃろうに…」
「ちょっとどころじゃないよ!!」
「この手のやりとり何回やるんですか。読者さんみんなが思っていますわよ?いい加減みなさん自重して欲しいですわ」
「いや、それ俺のセリフ…。っていうか読者さんって何?」
「と、とにかくなのじゃ。次は我のターンなんじゃから、いい思いをさせていただくのじゃ!!」
「タ、ターンというのは何なのでしょうか?」
「次の休みにジルの故郷に行くんだよ。それのことだろ?」
「その通りなのじゃ。この今までは邪魔でしょうがなかった脂肪の塊で守を悩殺するのじゃ」
ジルはこの場で慎まやかな胸のジャンヌ、ニース、エキドナを見ながら胸を強調し、ドヤ顔で言い放つ
「ちょっとお胸が大きいからって調子に乗っちゃだめだよ!!なんて言ったって守はヒンヌー好き(?)らしいから」
「ほ、本当なのですか?でしたらこれを斬り落として…」
「怖いことをいうなよアディリシア!!だいたい俺がいつヒンヌー好きになったっていうんだ」
「ほら…旅していた時に、私が感触が少なくてごめんねって言ったら『揉んで大きくする楽しみがある』みたいなこと言ってたじゃん!!」
「守さん…?」
女性陣からの一斉ジト目に慌てる守は慌てて自己フォローに入る
「い、いや…あの頃は人生初の彼女だったのでね?その…毎日のテンションがおかしかったのですよ…」
「ジャンヌさんの話を聞くと"魔族殲滅"の旅の筈なのに随分とお楽しみのようにも聞こえましたが?」
「うるせぇ!!俺はまだ童貞なんだよ!!旅の最中にどっかのナンパ野郎と違ってお楽しみができるわけないだろ!!ジャンヌの胸なんて触ってすらねぇ!!ピュアな関係で終わっているわ!!」
「…それで胸の大きさはどちらの方がお好きなのでしょうか?」
「それは…戦略的撤退!!」
全女性の目の圧力に耐えきれなくなった守はその場から速攻で逃げ出す
話が進まないからと今回の件は後に流すこととして守を連れ戻し、エキドナとジルの話に戻るも、守が戻ってくるまでにジャンヌ、ニース、エキドナの貧乳同盟が出来上がっているのだった
「わ、私はそこまで小さくはないですからね?」
「ああ、色々な意味で知ってるから、そんなに主張しなくていいよ…。それで話を戻すが、直接里を助けに行った俺たちでもエキドナの存在を知らなかったわけだが、なぜジルは知っているんだ?」
「うん?里の者たちから説明がなかったのか?そこの噛み噛み貧乳ババアはラミア族の族長の娘じゃぞ?」
「なん…だと!?ちょっと待て族長はメドゥーサさんだったよな、ジャンヌ」
「うん。娘は一人しかいなくて名前はステンノーさんだった筈だよ。実際にその子を見たもんね」
「じ、実は…みなしゃんがいらしたときはまだ人間を信用しきれてなかったということと私が人間と触れ合うには、色々とおしゃなかったこともありまして…所謂代理といいましゅか…その先ほどは偽りの話をして、すみましぇん。族長娘だと説明すると弟子の話を断られると思いまして…」
「な、なるほどな…。ただメドゥーサさんもその一人娘をわざわざこちらまで寄越したんだ。人間と共存したいという気持ちは間違いないというわけだ。吸血族もこの際どうだ?」
「それは里にきた際に守が皆に呼びかけるのじゃな。それか我をさっさと娶ってくれれば、吸血族の王子にもなれるわけじゃから命令で動かせるのじゃが」
「里に行った際に話をつけよう」
「その…できれば守しゃま、そのうちラミア族の里にもきていただけないでしょうか?」
「ああ、いいぞ」
「「ちょっと待つのじゃ(待ってください)!!」」
「我らはMVPでという権利の元やっとなのじゃぞ。なぜそうすぐに了承したのじゃ」
「そうですわ。そんなに気軽にOKを出されるのでしたら、我がオリビア領もすぐきてくださってもよかったではありませんか」
「それは他に邪魔をさせない制約のもとだろ?ラミア族の里はみんなで行けばいいじゃん。人間と仲良くなろうとしているんだから、別にいいだろ?」
「は、はい。ジルしゃんはわかりましぇんが、他のみなしゃんは大丈夫だと思います」
「それでしたらまぁ…」
「なんだかもやもやじゃが…」
「ま、とにかくエキドナのこともわかったことだし、満足しただろ?そろそろ戻りな…」
「お待たせしました守様!!ぜぇ…ぜぇ…守様の愛の奴隷のメイです!!って誰ですか、その女は!!」
大ごとが終わったとジャンヌとジルをクラスへ帰そうとした瞬間、それを上回る嵐がきたことに守はこの後に今のやりとりのループが起こることを確信し、同時に諦めるのであった
エキドナの正式な正体が判明しました。ここまでは吸血続編を書くまでに触れておきたかったため、次回よりジルパートに入ります。前回、今回の話が影響しているのかどうかは置いておきまして、長さや新キャラ数ははエリカ編以上になるかもしれません。お付き合いお願いいたします。
話は変わりまして、12月に入り今年も残りわずかとなりました。こちらの更新はあと3回はできればと思っています。
前後するかもしれませんが、なるべく話数多く投稿できるようにいたします。




