無限ループ
以前から書き溜めてた短編放出開始。色々あって深夜なので誤字添削してません。後日行いますが、報告頂けると嬉しいです。
「ついに完成した……。これで戦争は終わる!この兵器さえあれば、世界は完全な平和に包まれるだろう!そう思わないかね助手クン。」
「はぁ……」
私の隣で助手クンは不遜にも困惑の表情を浮かべる。その表情は物ように冴えていた。
長かった。戦争が始まった日から5年政府から隠れ、以前から進めていたプロジェクトの完成のために翻弄した日々。思えばきっかけはこの隣に立つ、金髪の長髪を揺らす助手を務める彼女との出会いだった。冴えない大学生だった頃、夜に散歩していると道端にふさぎ込む幼い彼女がいた。汚らしい制服を着ていて痩せこけた体躯から禄に食事をしていないことが覗えた。私は自分の良心が疼き、彼女を家に連れて帰った。彼女に食事を与え話を聞いた。彼女は私を「お兄さんご馳走ありがとうございます……」どこか不遜態度で無表情を顔に貼り付け私のこと喚び、色々と話してくれた。彼女は年若くして一人移民してきたらしい。なんでも戦争中のA国が戦禍に飲まれ、両親に逃がされて命からがらこの国まで渡ってきたそうだ。私はこの話を聞いた時、何物にも代えがたい憤慨を抱いた。今となっては冴えない大学生だった私が何故その時憤慨したのかはわからない。戦争に怒りを抱くことなどなかったが何故かその時だけは怒りを抱いたのだ。そして気づいたら私は戦争を止める。平和な世界を作るために動いていた。行き場のない彼女は助手となり、私の研究の手伝いをした。そして時が経ち今に至る訳だ。
今の彼女の表情は私が彼女に出会い食事を与えた時に似ている……いや、少し違う気もするでも私にはそれが何かはわからない。まあ、気のせいだろう。そんなことはどうでもいい。
「さあ、兵器を打ち上げよう。新しい世界の始まりだ。悲しみのないHarmonyの世界へ……!」
何も起こらない。助手クンが起動スイッチを押さないのだ。彼女はじっと私の方を見つめている。何をしている。何故押さない!
「助手クン。何故押さないのかね……さぁ、兵器を起動したまえ。さぁ!」
「……」
何故だ……何故……
「お兄さん、それには無理ですよ。それには【兵器を起動する】っていうコマンドは存在しません。」
私の背後から声が聞こえた。凛として響く美しい声。その声は不遜で人間味に溢れていた。
「何を言って……」
私が振り返るとそこには私の知る助手クンが立っていた。はじめから変わらない不遜な態度、無表情ながらも人間味に溢れる声。
ああ……これが彼女だ。助手クンだ……。私の作ったロボットではない。本物の……ロボット?作った?私は何を……
「その顔、ようやく夢から冷めてきましたか。貴方は世界を救うと兵器を作った。でも、途中で私が死んで貴方は狂ってしまった。世界を救う兵器を作ると自称し、考えながら貴方は世界を滅ぼす兵器を作っていた。私のロボットを作り、平常心を装いながら……」
「そうだ……そうだった。君のいない世界に意味のないことに私は気づいてしまった。だから消そうとした。君がいない世界に価値などない。ならば、世界ものとも君のいた世界とともに消そうとしたのだ。だが……君が生きていたのなら話は別だ。早速、兵器を破棄して、本当の平和の世界を作る兵器を作りを始めよう!なに、君と私が居れば作ることなどたやすい、1年で完成させていち早く世界を救わなければな!」
私は助手クン
に笑いかける。しかし彼女の表情は変わらない。
「いえ、私は死んでいます。正確にはこの時代の私ですが……。」
「何を言っている?君は今私の目の前で生きてるじゃないか!息をしている!話をしている!」
「確かに、私はここに生きています。ですが私はこの時代の人間ではありません。不思議に思いませんか?私の見た目、貴方とあった頃からほとんど変わってないでしょう?」
「確かに変わっていない……しかし!」
「しかしではありません。私は過去から来た私なのです。死ぬ前の……貴方が心からまだ平和を願っていた頃の。私はこの後、過去に戻れば死にます。訳あってタイムスリップという反則で今ここに居ますが、タイムスリップは未来に行けますが、未来を変えることはできません。物事は運命に縛られている。それは決して覆すことはできないのです。」
「それでは……君は白昼夢で、やはり君は死んでこの世にはもう居ないのか。」
「そうですね。その通りです。」
やはり意味はなかった。この世界にはもはや存在価値などありはしない……ただそこにあるのは空虚だけで……
「ですが、貴方が絶望する必要はありません。先ほど運命は決して変わらないと言いましたが、あれは少しだけ嘘です。一つだけ運命を変える方法はあるのですよ」
「なに……それはどうやって!」
「単純です。私がここで死ねばいいんです。タイムスリップ中は人の存在は不安定になるんです。そのせいかタイムスリップした先で死ぬと存在そのものがなくなるんです。これなら、お兄さんは私に出会うこともなく、人生をやり直せます。世界は救われ、お兄さんも救われる。」
全て問題は解決でしょう?彼女の無表情の顔は微笑んでいた。いつでも無表情だった顔は確かに微笑んでいた。
「そんなことが救いの筈がない……」
声が掠れた。激しい怒りが私を支配しているのを感じる。彼女にそんな選択をさせようとしている自分自身に、私の為に犠牲になろうという彼女に……
「そんな顔しないで下さい。たぶんこれも運命です。私が死んで狂ってしまったお兄さんを止めるためにタイムスリップして消滅する。ここまでがきっと運命なんだと思います。だから悲観する必要はありません。私は幸せでした。お兄さんに出会えて、何もわからない私に色々教えて一緒に研究して……だから、ここでお兄さんのために消えれるならば悔いはありません。むしろ光栄です。」
そんなことを……
「そんなことを私が許すと思っているのか!君が消えるなんて駄目だ。ならば……いっそ、私がタイムスリップして死ねばいい!そもそも私がいなければ世界の危機も君が死ぬこともない。世界を消そうとしたのは他でもない私だ。ならば、消えるべきは私だ!今からでもタイムスリップを装置を作って……」
私が言い切る前に彼女は私に抱きついた。そして一言―――
世界から彼女は消えた。
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World create Reset
まだだ……
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world create
mada……
はえ、fへあklfhせkfへしfへしfhせいfせいうfへしlfhせふぃhsぜfんskrjfhしいうfhsrkfgksるう
worlまだ…終わらせない。こんな結末認めない。
高度なハッキングによりシステムダウン……復旧開始……失敗……ハッカーのタイムスリップを確認。対処失敗……再復旧開始……成功。
「なにを言ってるんですか……」
「私はタイムスリップをして君を止めに来たんだ。私は確かに過去に死んでいる。それは決して変わらない。」
「そんな……お兄さんのいない世界に意味なんて……」
「安心したまえ。落とし前はつけるさ。私がここで死ねば私という存在そのものが消滅するんだ。だから問題はない。君は私のいない世界で人生をやり直せる。」
「なんで笑ってるんですか……そんなの……そんなの……」
彼女を彼は抱きしめた。
「愛している。君のことを心から愛している……」
「答えになってないですよ!そんなの私も同じで……お兄さん?いや…お兄さん!お兄さん!」
彼は息絶え世界のリセットが起ころうとする。しかし彼女は諦めなかった。彼女はタイムスリップへと旅立つのだ。こうして世界は周り続ける……悲劇の物語に結末はいらない。
久々の投稿でした......端末に色々書き溜めてるのあるので徐々に放出してきます。






