04「藁の家と地下室」
「ブッ! …いや。すまない。」
腹が立つのでこの女騎士のステータスを見てやろう。
キルーファ・リシア 19歳 人間族 Lv.62
HP.1250 MP.820
攻撃力、960 魔功力、500
防御力、1020 魔防力、830
素早さ、690
スキル、《騎士》《剣術》《火炎魔法》《回復魔法》
称号《近衛騎士》
「ブッ!」
俺より弱いやん。吹いてしまったぜ。
「ランクE! 次だ!」
『ランクEだってよ。さっき自分の弱さに吹いたのか?』
『クスクス…ただの雑魚ね』
『弱すぎクソワロタww』
う〜ん。散々なこと言われてるな。まぁ別に俺のほうが強いし、ほっておくか。
ーしばらくしてー
「それでは、ランクごとに別れてくれ。」
そうして俺はランクEとして集合した。ランク別人数の内訳、そして部屋分けは以下の通り。
S…2人 王宮4階
A…4人 王宮3階
B…6人 王宮3階
C…9人 王宮3階
D…5人 王宮3階
E…4人 丘(野営)
「は?」
「え?」
「はい?」
「ん?」
コレは俺を合わせたE四人の声である。差別されるだろうとは思っていたものの、あまりにもヒドい仕打ちである。せめて山奥に旧校舎でも一つ用意してもらいたいものだ。冗談はさておき…
「コレはどういうことです?」
そう尋ねると黙っている女騎士の横からまとわりつくような気色悪い声がした。
「すいませぇんがねぇ。王宮にへやがとれぇなかったんですぅよ。」
呂律が回っていないのか…とにかく気色悪い。
まぁ、魔法でどうにかするさ、と素直に丘に向かった。
「あとぉは、食事の用意もできませぇんねぇ。」
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丘は王宮南に3キロくらい行った場所にある。そこそこ芝生があり、雰囲気悪くない。さらに後ろには森がある。
ちなみに俺以外のランクEの人は全員女性である。
「まぁ…そのなんだ。建築の許可は降りてるんだから家でも作ろうぜ?」
元気を出してやろうと声をかけたが…
「喋りかけないで。あなたはこの線よりこっちに来ないでね。いい、この線よ。」
と言われてしまった。ううむ。実は相手は女性と言っても高校生くらいの難しい年齢なのであった。
まあ別にほっとけって言われたらほっとくわ。別に身内でも何でもないしな。
ということで拠点造り開始です。木材を集める? ノンノン。ここは魔法です。《召喚師》!
「うーん。目立たないように…『藁の家』召喚!」
すると目の前に藁の家が現れるとともに、すこし力が抜けた感触があった。
亜堂春馬 24歳 人間族 Lv.1
HP.10000 MP.9950/10000
攻撃力、10000 魔功力、10000
防御力、10000 魔防力、10000
素早さ、10000
スキル、《大勇者》《英雄》《聖騎士》《騎士》《剣士》《侍》《忍者》《剣の心得》《刀の心得》《金剛力》《全武器の才》《闘技創作》《大魔王》《召喚師》《大魔道士》《時空魔道士》《全属性魔法の才》《飛行魔法》《重力魔道士》《魔法創作》《究極鍛冶職人》《エンチャンター》《ブースト》《錬金術師》《馬マスター》《究極鑑定眼》《攻撃力UP》《魔功力UP》《防御力UP》《魔防力UP》《素早さUP》《強者》《能力強奪》《能力倉庫》《能力融合》《魔力察知》《気配察知》《加護を与えし者》《アイテムボックス》《精霊王の加護》
称号《異世界人》《無双許可者》
どうやらMPが減少したようだ。まぁ、誤差である。大したことない。
それより食事である。クソ野郎たちは森で木の実とかを食えと言う。しかし、俺には便利なアレがある。
「『唐揚げ弁当』召喚!」
俺は唐揚げを頬張る。きっとこの国の中で一番うまいもん食ってるのは俺だ。ふと、ランクEの少女たちのほうを見る。線を設けた性格がキツい女が率先して木から果実に手を伸ばしていたが俺は、助けない。線を越えられないからな。
また唐揚げを頬張った。
ーしばらくしてー
食事も終わり午後の作業。怪しまれないためだけに藁の家を建てたが、その地下に地下室を作ろうと思っていたのだ。まずは《全属性魔法の才》から土魔法で空洞を作った。その後《重力魔道士》で空洞内部の土を押し固めた。そして…
「『鉄塊』召喚!」
そうして呼び寄せた金属をスキル《究極鍛冶職人》で板にしていく。それを壁に溶接して貼り付けた。
ふぅ…。こんなもんかな。
疲れた感じがする、まぁ、一気にMPを使ったからだろう。俺は自分へのご褒美も兼ねて、黒毛和牛のステーキを召喚した。
眠気MAXで書いたので、誤字脱字は多いかもしれません。