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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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自室の侵入者


「何してんだコラ」


俺は自分のベッドの前に立っている。

そのベッドの下に、上半身だけ入っている侵入者を睨んだ。


「日向サマは只今電話に出ることができません。

 ピーっという発信音、」


「ウザい」


ハッキリ言ってやった。

すると、侵入者は上半身を起こして美少女にしか許されないポーズをとった。


「何よ」


「それはこっちの台詞だ。

 弟の部屋でコソコソして、恥ずかしくねぇの?」


日向は唇を尖らせた。


「弟の趣味知ろうとするのがイケナイわけ?

 あ、この尖らせ方可愛い?」


マジでキモウザ。


「キモい」


「はぁ?!

 アンタそれ、亮助に言ったら殺されるよ?!」


亮助さんも同感するだろ。


「エロ本ならねぇよ」


「敦也君から借りて来いよ」


ヤダ。

敦也は貧乳派だし。

巨乳には興味ゼロらしい。


「敦也はンなもん持ってねぇよ」


「アンタほんっと態度でかいわねぇ」


日向は俺を上から下までじっくり眺めた。


「ガン見すんな」


「別にぃ?

 こんなののどこがいいのかなぁ~って。

 思っただけだしぃ??」


女のくせに、エロ本見たがる日向は意味不明だ。

色々と面倒だし。


「あっそ。

 だったら、さっさと出てけよバーカ」


日向は美少女ポーズを止めた。


「あのさぁ、泉川 芽衣って子知らない?」


体育座りになった日向を見下ろす。


「・・・・」


「知り合いに聞いたんだけどさぁ、超可愛いらしい」


「同じクラスだよ」


正直に答えた。


「マジで?!」


日向は俺に驚きという視線を向けた。


「じゃ、メアド教えて」


「知らね」


「はぁぁぁぁ?!?!」


「だから知らねぇって、」


「ま、別に驚いてないけど」


日向は立ち上がって俺の部屋から出た。


厄介払い成功。




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