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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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鬼女・藍川

「芽衣!!」


甲高いキンキン声が響いた。


来やがった・・・。


藍川は俺という存在に気づくと、

ジロジロと疑わしげに睨んだ。


「言ったわよね?」


脅すような声。


“芽衣は誰とも口を利かないから”


今でも覚えてる。

昨日のことだし。


「それに、芽衣はアンタの名前が、」


ピロロロロ~♪


藍川のポケットから、軽快な音楽が流れた。

藍川は携帯を取り出した。


そして、画面を見ると・・・。


「芽衣・・・」


心配そうな目で、泉川を見つめた。


どうやらメールを送ったようだ。


喋ればいいのに・・・。

遠まわしな奴!


あまりにも遠まわしなやり方に、ちょっとイラついた。


泉川は携帯を握り締めて、

俺に頭を下げて、藍川の腕を引っ張った。


「芽衣・・・行っていいの?」


泉川はコクンと頷いた。

藍川は大きく息を吸った。


「芽衣はね、<柳瀬>って名字が嫌いなの」


泉川は、決まり悪そうに目をせわしく泳がせた。


嫌い・・・?


「そういうこと。

 じゃ、今後一切関わらないでね」


関わるなって・・・。


藍川は泉川を引っ張って行ってしまった。


あー・・・

ちくしょう・・・。


藍川ムカつく。



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