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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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購買とパン

購買のパンを逃した。

うまいと評判のメロンパン、焼きそばパン、コロッケパンを買いたかった。


ちくしょう。


俺は3階にある1年の教室を恨んだ。


何で3階に1年の教室があるんだよ。

面倒くせぇ。


「柳瀬くん!」


呼ばれたから振り向いた。

知らない女が立ってた。

リボンの色からして、2年か?


「これ、食べたい?」


甘ったるい声。

こんな声は嫌いだ。

女はメロンパンを見せびらかした。


「・・・・うん」


思わず本音が出た。

女は満足そうに微笑むと、


「じゃ、私と付き合ってくれる?」


と言った。


「はぁ??」


女はまだニコニコしている。


「付き合ってくれないの?

 じゃ、これあげな~い」


交換条件のつもりか?


「どこに付き合えばいい?」


一応聞いといた。

面倒そうだったら断る。

いらないし。


「やだな~。

 恋愛的な交際のこと♪」


周りがコソコソしながら、俺と女をジロジロ見ている。


うぜぇ・・・。


「別にいいや・・・」


俺は教室に戻ろうと、女を視界から外した。


「え?!ちょっ・・・!!」


女は、俺がOKするとでも思っていたようだ。


「んじゃ、すんません」


女は泣きそうな顔で、近くにいた女子の塊に入っていった。


けっ、知らねぇ。


俺は廊下を歩いていた。


「お~!帰ってきた!」


クラスの連中と一緒に飯を食ってた敦也が話しかけてきた。


「なかった」


「そりゃ、そうだよな!」


「飲み物買って来る」


「お~いってらっしゃい!」


俺は軽く手を振った。


ポチッ。

ガシャン。


俺は落ちてきたカフェオレを手に取った。


実を言うと、甘党だ。


ガサッ。


袋を落とす音が聞こえた。


何となく振り返った。


そこには、俺が気になっていた人物が立っていた。





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