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ワシ、気づいたらゴミ溜めの門番になっとったんや!

作者: 天音空
掲載日:2026/10/08

先日な、ゴミ捨てに行ったときの話やねん。


部屋入った瞬間や。


バーーーン!

って、ドア閉まりよってな。


まあ、この程度の音でワシはビビらへん。

……普段やったらな。


せやけど……


ドア壊れて、開かへんようになったときは――

さすがにビビったわ。


ほんでワシ、ドンドン叩いて助け呼んだんや。


そしたら外から言われたんが、


「なんでドア閉めたんや……?」


いや、ちゃうねん。


最初から閉まっとったんや。

開けっぱなしにするやつおるかいな。


救助にきてくれたんやけど、これがまたビクともせえへん。


……あろうことか、逆にカギ閉めよるんや。


いやいや、それはあかんやつや。

完全にワシ閉じ込めにきとるやん。


外からなんか「いけー!」みたいな掛け声まで聞こえてくる。

いや、スポーツちゃうねん。ワシおるねん。


それにしてもや。


ここ、めちゃくちゃ臭いねん。


妙なもん食うて、人生一回終わった後みたいなニオイしとる。


「閉じ込められたから出してくれ」やのうて、

「臭いから出してくれ」に変わっとるがな。


メンタルより先に、鼻がやらかしよるわ。


そのときや。


ポケットにメモ帳入っとるん思い出してな、ワシ書いたんや。


「カギちゃう! ノブや! ノブやで!」って。


ほんでドア横の隙間から差し込んだんやけど……


スッ……


――戻ってきよる。


「却下」って顔しとる戻り方や。


受付終了みたいなスピードで戻ってきよる。


なんでやねん?


もう一回入れる。


弾き返してきよる。


そこで気づいたんや。


下や。

下からや。


――スッと入る。


「挿入口、そこやったんかい!」


やっと外にも伝わったみたいでな、なんか工具持ってきてガシャガシャやりだした。


「離れてください!」って聞こえたから、ワシ、素直に離れる。


……ほんまに大丈夫かいなと思った。


そしたら――


バーーーン!!


さっきと同じ音してドア開いたんや。


ほんで、そのままオフィス戻ったらな、


おばちゃんが一言。


「ゴミ捨て行って遅いから心配したで。逃げたんか思たわ」


……どこに逃げるねん。あそこ腐海やぞ。


ワシはな、腐海から命からがら帰ってきたんや!


ゴミ捨てで命削るやつ、おるかい!


—了—


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