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詩~思いつきのままに~

二つの姿

作者: 茄蒔 藍
掲載日:2026/04/12

朝の陽の光が私を誘う

オレンジの空と雲を見上げた

まだ懐かしい温かな記憶が

明日の生きる力を沸かせた


寒さに凍えた世界に

月と暗闇の空と海が広がっていた

たった一人何もない海で

悲しみや切なさだけが

心の中を覆う私がいた


いつの間にか真っ暗になった世界

照らした月が淡くぼやけた色だった

たった一つ光が私に勇気をくれた

永遠の闇を歩く力を


知らぬ物語に私は何を紡ぐ

書き綴った紙に思いをのせて

風に任せた紙飛行機は何処まで飛ぶのか

陽に沿って進む者を追いかけた


望む光と影が重なったとき

それは夕べの境目

鏡の中にあるもう一人の姿を

拒む手を陽のある手で触れて

殻を破り胸に引き込み

そっと抱きしめた


泣きだす同じ者を撫でて

暁の光る輝きを浴びた

遙か彼方にそびえる火を

二つの眼に焼き付けた


時の限りが近づく

影の者は優しく静かに

光の者の目を見て

別れの言葉を囁いた


影はまた闇へと帰る

見送る光は頬を濡らした

片割れの姿に身を痛めた

また会う日まで

二人は歩み続けた

愛しき人のために


何のためと問う日々に

終わりを告げた

新しい夢を追いかけ

さよなら過去の姿

私は手を振り前に進んだ

閲覧、ありがとうございました。

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