表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
99/186

チャリ通レーシング・バカと風と朝焼けギア

夜明け前。ユウ宅前。

昨日の鍋パで脳を焼かれた杏仁豆腐メンバー、

まだ体が“アホテンション”を引きずっていた。


ユウ「……俺、今なら空も走れる気がする」

カズ「お前もう寝ろ」

ダイキ「寝たら青春が腐る!」

タクミ「カップ焼きそばの湯切りで魂まで沸騰してんじゃねぇ」


沈黙。

風が、ピンク色の空を撫でた瞬間——


ダイキ「チャリで競争しようぜ!!」

ユウ「バカすぎて…好きだわその発想!!」

タクミ「なんでノった!?」

カズ「全員、まだ鍋の余熱で生きてるな……」



◆ 出発前点検(バカの車検)

•ユウ号:錆びたママチャリ。カゴにスティック。ベル壊滅。

•タクミ号:クロスバイク。唯一まとも。歯の白さが反射板。

•カズ号:電動アシスト。フェアプレーとは無縁。

•ダイキ号:荷台に鍋(昨夜の名残)。ズッシリ青春の重み。


ルール:

「信号で止まったら敗北」

「惚れた女の前は徐行」

「後輪が悲鳴あげたらそれも美学」


ユウ「ギア、熱血モードへ。青春、点火!!」

全員「発進!!!」



◆ 第一カーブ:速度超過の哲学


ユウ「風が!まつ毛に刺さる!!」

タクミ「サングラスしろバカ!!」

カズ「坂道を制す者は恋を制す!!」

ダイキ「俺の脂肪がクッション!!」


すれ違う登校生、ドン引き。

だが止まらない。止まれない。


ユウ「汗が……俺の中のポエムを溶かす……!」

カズ「詩的に熱中症起こすな!」



◆ 第二ステージ:下り坂地獄


坂の上、太陽が昇る。

その瞬間、ユウが叫ぶ。


「行くぞ、朝焼けドリフトォォォォ!!!」

(※普通の舗装路)


タイヤ、悲鳴。

制服の裾、風圧でブワァ!

後ろのカズが絶叫。

「お前それ、風速で脱バカしてる!!」


タクミ「風が……髪に……!! 俺のトリートメントが!!」

ダイキ「俺の腹!スリップストリーム発生!!」



◆ 最終決戦・坂道スパート


ユウ「見ろよ……坂の向こうに、青春が見える……!」

カズ「それ、ただの学校な!!」

タクミ「心臓、呼吸、理性、全部オーバーヒート!!」

ダイキ「俺の腹筋が保冷剤の代わりに!!」


そこへ——

アメ車のエンジン音。

安藤先生が登場、窓を開け、昆布を噛みながら叫ぶ。


「青春は、速度制限違反よ!」

全員「先生それ今1番響くーー!!!」



◆ ゴール前、奇跡の瞬間


校門前、同時に滑り込み。

全員、息切れ。地面に崩れ落ちる。


そのとき、三柱が通りかかる。

レイナ「朝から青春テロリストかよw」

アイカ「進級してもIQ進化ゼロ」

ミナミ「でも……止まらない。

——それが“熱”ってこと。」


ユウ「止まらねぇんだ……ブレーキ、もげたから!!」

(※本当に壊れてる)


安藤先生「……病院行け」



◆ エピローグ


太陽が昇る。

汗と笑いが混じる匂い。

それが、この季節の空気。


カズ「結局、誰が勝ったんだ?」

ダイキ「決まってんだろ……」

(全員、笑いながら)

「バカが勝ったんだよ!!」


——チャリは転がり、風は笑っていた。

“青春ギャラクティカ”、朝焼けギアで爆走中。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ