チャリ通レーシング・バカと風と朝焼けギア
夜明け前。ユウ宅前。
昨日の鍋パで脳を焼かれた杏仁豆腐メンバー、
まだ体が“アホテンション”を引きずっていた。
ユウ「……俺、今なら空も走れる気がする」
カズ「お前もう寝ろ」
ダイキ「寝たら青春が腐る!」
タクミ「カップ焼きそばの湯切りで魂まで沸騰してんじゃねぇ」
沈黙。
風が、ピンク色の空を撫でた瞬間——
ダイキ「チャリで競争しようぜ!!」
ユウ「バカすぎて…好きだわその発想!!」
タクミ「なんでノった!?」
カズ「全員、まだ鍋の余熱で生きてるな……」
⸻
◆ 出発前点検(バカの車検)
•ユウ号:錆びたママチャリ。カゴにスティック。ベル壊滅。
•タクミ号:クロスバイク。唯一まとも。歯の白さが反射板。
•カズ号:電動アシスト。フェアプレーとは無縁。
•ダイキ号:荷台に鍋(昨夜の名残)。ズッシリ青春の重み。
ルール:
「信号で止まったら敗北」
「惚れた女の前は徐行」
「後輪が悲鳴あげたらそれも美学」
ユウ「ギア、熱血モードへ。青春、点火!!」
全員「発進!!!」
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◆ 第一カーブ:速度超過の哲学
ユウ「風が!まつ毛に刺さる!!」
タクミ「サングラスしろバカ!!」
カズ「坂道を制す者は恋を制す!!」
ダイキ「俺の脂肪がクッション!!」
すれ違う登校生、ドン引き。
だが止まらない。止まれない。
ユウ「汗が……俺の中のポエムを溶かす……!」
カズ「詩的に熱中症起こすな!」
⸻
◆ 第二ステージ:下り坂地獄
坂の上、太陽が昇る。
その瞬間、ユウが叫ぶ。
「行くぞ、朝焼けドリフトォォォォ!!!」
(※普通の舗装路)
タイヤ、悲鳴。
制服の裾、風圧でブワァ!
後ろのカズが絶叫。
「お前それ、風速で脱バカしてる!!」
タクミ「風が……髪に……!! 俺のトリートメントが!!」
ダイキ「俺の腹!スリップストリーム発生!!」
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◆ 最終決戦・坂道スパート
ユウ「見ろよ……坂の向こうに、青春が見える……!」
カズ「それ、ただの学校な!!」
タクミ「心臓、呼吸、理性、全部オーバーヒート!!」
ダイキ「俺の腹筋が保冷剤の代わりに!!」
そこへ——
アメ車のエンジン音。
安藤先生が登場、窓を開け、昆布を噛みながら叫ぶ。
「青春は、速度制限違反よ!」
全員「先生それ今1番響くーー!!!」
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◆ ゴール前、奇跡の瞬間
校門前、同時に滑り込み。
全員、息切れ。地面に崩れ落ちる。
そのとき、三柱が通りかかる。
レイナ「朝から青春テロリストかよw」
アイカ「進級してもIQ進化ゼロ」
ミナミ「でも……止まらない。
——それが“熱”ってこと。」
ユウ「止まらねぇんだ……ブレーキ、もげたから!!」
(※本当に壊れてる)
安藤先生「……病院行け」
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◆ エピローグ
太陽が昇る。
汗と笑いが混じる匂い。
それが、この季節の空気。
カズ「結局、誰が勝ったんだ?」
ダイキ「決まってんだろ……」
(全員、笑いながら)
「バカが勝ったんだよ!!」
——チャリは転がり、風は笑っていた。
“青春ギャラクティカ”、朝焼けギアで爆走中。




