こっちん無限ループ現象
春。
制服の上着がいらなくなる季節。
空気がゆるい。人もゆるい。
……だから、バカもゆるむ。
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ユウ「なぁ、俺……すごいこと発見した。」
カズ「また始まったよ、ノーベル馬鹿賞。」
タクミ「発見って、“今日の給食うまかった”とかじゃねぇだろうな。」
ユウ「ちげぇよ。これだよ、これ。」
(黒板にチョークで書く)
“こっちん”
ユウ「これ、10回言ってみ?」
ダイキ「こっちんこっちんこっちんこっちんこっちんこっちんこっちんこっちんこっちんこっちん!」
(ドヤ顔)「ほら、な?」
カズ「……いや、“な”じゃねぇよ。なにが?」
ユウ「途中から、なんか“エロくね”?」
タクミ「はぁ!?脳、春バグってんのか!?」
ダイキ「……確かに。3回目くらいで、“禁断の響き”があった。」
カズ「お前まで感染してんじゃねぇ!!」
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そのとき、廊下の向こう。
ヒールの音、香水の風、春の神気。
――三柱、通過。
レイナ「またバカな儀式してんじゃんw」
アイカ「“こっちん”って言ってたわね。
……センスの地獄。」
ミナミ「……青春って、語感からしてバカなんだよ。」
ユウ「……聞かれてねぇ……?」
ダイキ「やべぇ、聖域に不敬!」
カズ「沈黙は神罰前の静けさだぞ!」
タクミ「ナムミナミ唱えとけ!!」
ユウ「ナマステ〜!」
(静寂)
レイナ「ナマステwwwお腹痛いww」
アイカ「宗教混ざってんのやめてw」
ミナミ(口角をわずかに上げ)「……ふっ。バカが咲いたわね。」
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◆ 安藤先生登場(昆布噛みながら)
安藤先生「“こっちん”ね。
言葉の響きってのは、文明の熱よ。」
ユウ「どういう解釈ですか先生!」
安藤先生「つまり、春はバカの言語が芽吹く季節ってこと。」
ナムサン(乱入)「咲けぇぇぇ!!」
ダイキ「ナムサン来た!!春の破壊神!!」
タクミ「お前の声で花粉が舞う!!」
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窓の外、桜が舞う。
くだらない笑いが、教室いっぱいに弾ける。
カズ「なぁ、俺ら……マジで成長してんのか?」
ユウ「してるだろ。“バカの質”が進化してる。」
タクミ「青春の進化論、終わってんな。」
ダイキ「でも……これが最高だな!」
安藤先生「そう。
春はね、“熱”が言葉になる季節なのよ。」
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そして今日も、
ギャル神社の三柱はその笑い声を聞いて、
どこかで微笑んでいた。
青春は、まだ止まらない。
バカの季節、ふたたび。




