昼休み、命がけのティッシュ
放課後でも昼休みでもバカ。
それが俺たち――杏仁豆腐。
ユウ、カズ、タクミ、ダイキ。
教室の一番後ろの窓際、そこが俺たちの聖域だ。
⸻
第一幕 始まりはティッシュだった
カズ「おいユウ、ポケットからティッシュ落ちたぞ」
ユウ「あ、それ昨日鼻かんだやつ……」
タクミ「おまえ、落ち着いて地雷発言すんな」
ダイキ「……拾うのも命がけだな」
(沈黙)
カズ「……これ、誰かが踏んだら負けにしようぜ」
ユウ「おい、それ“ロシアン鼻ティッシュ”じゃねーか!」
タクミ「バカの中でも核バカだろ」
ダイキ「……参加する」
⸻
第二幕 命懸けのルール発動
机と机の間に、白く危険なティッシュがひらひら。
微風で動くたび、全員が体をくねらせて避ける。
カズ「これ、人生ゲームよりスリルあるな」
ユウ「バカが風を読むな!」
タクミ「風向き三時方向、ユウ危険域!」
(ティッシュがユウの足元に落ちる)
ユウ「くっ……!!」
机に飛び乗る。
ガタンッ!!
机が折れた。
ユウ「うわああああっ!!!」
ダイキ「まさかのクラッシュ・オブ・デスク!」
カズ「もう負けでいいよお前!」
⸻
第三幕 先生登場
ナムサン「何やってんのアンタたち~」
ユウ「ち、違うんです!これは……ティッシュの……進化論で……」
ナムサン「進化じゃなくて退化よ!」
(全員、正座)
タクミ「……これ、もし安藤先生だったら即停学だな」
カズ「ナムサンでよかった……」
ナムサン「何それ、褒めてるの?アタシ感動しちゃう」
ダイキ「……ナムサン、涙ぐんでるぞ」
ユウ「ティッシュで拭きます?」
全員「使うなぁぁぁ!!!」
⸻
第四幕 学食での反省会
学食で唐揚げ定食を前にして。
ユウ「なぁ、俺たちってさ……もうちょいマトモになれないのかな」
カズ「無理だな」
タクミ「生まれつきの仕様だ」
ダイキ「……でも楽しいじゃん」
ユウ「青春って、バカやって笑って、時々怒られて――それでいいのかもな」
タクミ「お前が言うと説得力ゼロ」
カズ「説得力も机と一緒に折れたな」
ダイキ「……おかわりしてくる」
結局その日も、笑いながら放課後を迎えた。




