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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
332/345

黒柴再会 ― 冬の愛でられバカ ―


放課後の住宅街。

白く残る雪を踏みしめながら、レイナが黒柴のリードを引いていた。


レイナ「クロちゃん、ストップ。……よし、待てー。えらいっ!」

黒い毛並みが陽に光る。

その切れ長の目がどこか、あの後輩を思わせる。


レイナ「……ほんと、似てんだよねぇ。顔のパーツ配置が。」

クロちゃん「わん。」


その瞬間。

道の向こうから――ユウ。


ユウ「あれ? レイナ先輩とクロちゃん。」

レイナ「あ、バカ後輩。奇遇〜。」

ユウ「……あの、クロちゃん、俺のこと覚えてるかな。」

レイナ「いや、犬に確認取るな。」


クロちゃんが一歩近づく。

ユウは期待の目。


クロちゃん「……フン。」

プイッ。


ユウ「……記憶、消去済みっすね。」

レイナ「そりゃそうでしょ。あんた、犬に対して“フェチの目”してたじゃん。」

ユウ「目の形に親近感湧いただけですよ!」

レイナ「それをフェチって言うの。」



数分後。

レイナがコンビニに寄る。

残されたユウとクロちゃん。


ユウ「……よし、リベンジだ。」


クロちゃんの横にしゃがみ、四つん這い。

雪の上で同じポーズを取る。


ユウ「これで……一体感。もしかして、間違えて愛でられるかも……」



レイナ「――なにしてんの?」

袋を手に戻ってきたレイナ、ドン引き。


ユウ「え、間違えて撫でられるかと思って。」

レイナ「お前、青春で迷子か?」

ユウ「犬との絆っす。」

レイナ「それ、犬にも迷惑だから。」


クロちゃんがユウの顔をクンクン。

ユウ「お、今度こそ反応アリ!」

レイナ「いや、それ警戒してるだけ。」


クロちゃん「わんっ!!」

ユウ「痛っ!鼻パンチきた!」

レイナ「完全に嫌われてるじゃん!」



そこへ通りかかる三柱。


アイカ「観測結果:共存、失敗。」

ミナミ「……犬にも通じないフェチ、希少種ね。」

マナティ「でも、バズる絵面ではある♡」

レイナ「#人間と犬の境界線 で出そうかな。」

ユウ「やめてくださいッ!」


笑い声が冬の空気を溶かしていく。

白い道に、犬とバカの足跡が並んで残った。


——青春、それは愛でられようとして転がる。


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