新春福笑い ― 美と混沌の境界線 ―
──1月3日、昼下がり。
杏仁豆腐部屋。
こたつ、みかん、そして異様な静けさ。
ユウ「……新しい遊び、思いついた。」
カズ「まただよ。」
タクミ「お前の“新しい”はだいたい“危ない”。」
ダイキ「命だけは守ってくれ。」
ユウはにやりと笑って、袋を机にドン。
「題して!“青春ギャラクティカ福笑い2025”!」
タクミ「普通の福笑いじゃダメなの?」
ユウ「普通に笑ってどうすんだよ。“福”だぞ、“バカ”も笑わせてこそだろ。」
カズ「それもう宗教だよ。」
──袋の中から出てきたのは、印刷された“メンバーの顔写真”。
しかも、目・鼻・口・眉・前髪が全部バラバラに切り抜かれている。
ダイキ「お前これ、夜中に切ってたのかよ!?」
ユウ「うん、4時間。」
カズ「情熱の方向、間違えてる。」
⸻
◆福笑い開始。
タクミが目隠しをして挑戦。
「はい、じゃあダイキの顔、作ってください。」
「いや待て、俺の顔素材使うな!!」
結果:眉が後頭部に、口が顎下、鼻が空間に浮いてる。
ユウ「新種の生物爆誕。」
カズ「AIでも生成しない構図。」
ダイキ「やめて!俺の顔で進化実験するな!」
⸻
◆悪ノリモード、発動。
マナティ「ねぇねぇ、それ四柱のもやってよ♡」
全員「やめとけって!」
レイナ「やるしかないでしょ!」
アイカ「観測対象:混沌。」
ミナミ「……嫌な予感しかしない。」
──混ざる。
杏仁豆腐+四柱の顔パーツ。
ユウのフェチな手によって、奇跡の“神とバカの合成顔”が生まれる。
レイナの笑顔にダイキの鼻。
アイカの目元にユウの口。
タクミの輪郭にマナティの前髪。
マナティ「これ、ギャル神社の新しい神様?」
ダイキ「カオスの権化だろ!」
カズ「令和最初の肖像罪だな。」
ミナミが溜め息をついて近づく。
「……で、私の顔パーツ、どこ?」
ユウ(真剣な顔で)「あ、アイラインだけは完璧です。」
ミナミ「……フェチの精度だけ正確にするな。」
アイカ「観測結果:執念。」
レイナ「愛より深ぇなそれ。」
ユウ「アイラインは“信仰”なんで。」
ミナミ「……救いようがない信者ね。」
⸻
笑い声と紙片が舞う。
こたつの上はもはや“顔の戦場”。
ダイキ「これ、片付ける時どうすんだよ!」
ユウ「春になったら貼って展示しようぜ。“青春の顔2025”。」
カズ「やめろ、呪いの美術展になる。」
タクミ「バカは年中無休だな……。」
──冬の陽が差し込む。
福笑いの残骸と笑い声。
そこにちゃんと、“福”と“バカ”が並んでいた。
——青春、今年も絶好調。




