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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
329/342

新春福笑い ― 美と混沌の境界線 ―


──1月3日、昼下がり。

杏仁豆腐部屋。

こたつ、みかん、そして異様な静けさ。


ユウ「……新しい遊び、思いついた。」

カズ「まただよ。」

タクミ「お前の“新しい”はだいたい“危ない”。」

ダイキ「命だけは守ってくれ。」


ユウはにやりと笑って、袋を机にドン。


「題して!“青春ギャラクティカ福笑い2025”!」


タクミ「普通の福笑いじゃダメなの?」

ユウ「普通に笑ってどうすんだよ。“福”だぞ、“バカ”も笑わせてこそだろ。」

カズ「それもう宗教だよ。」


──袋の中から出てきたのは、印刷された“メンバーの顔写真”。

しかも、目・鼻・口・眉・前髪が全部バラバラに切り抜かれている。


ダイキ「お前これ、夜中に切ってたのかよ!?」

ユウ「うん、4時間。」

カズ「情熱の方向、間違えてる。」



◆福笑い開始。


タクミが目隠しをして挑戦。

「はい、じゃあダイキの顔、作ってください。」

「いや待て、俺の顔素材使うな!!」


結果:眉が後頭部に、口が顎下、鼻が空間に浮いてる。


ユウ「新種の生物爆誕。」

カズ「AIでも生成しない構図。」

ダイキ「やめて!俺の顔で進化実験するな!」



◆悪ノリモード、発動。


マナティ「ねぇねぇ、それ四柱のもやってよ♡」

全員「やめとけって!」

レイナ「やるしかないでしょ!」

アイカ「観測対象:混沌。」

ミナミ「……嫌な予感しかしない。」


──混ざる。

杏仁豆腐+四柱の顔パーツ。

ユウのフェチな手によって、奇跡の“神とバカの合成顔”が生まれる。


レイナの笑顔にダイキの鼻。

アイカの目元にユウの口。

タクミの輪郭にマナティの前髪。


マナティ「これ、ギャル神社の新しい神様?」

ダイキ「カオスの権化だろ!」

カズ「令和最初の肖像罪だな。」


ミナミが溜め息をついて近づく。

「……で、私の顔パーツ、どこ?」

ユウ(真剣な顔で)「あ、アイラインだけは完璧です。」

ミナミ「……フェチの精度だけ正確にするな。」

アイカ「観測結果:執念。」

レイナ「愛より深ぇなそれ。」


ユウ「アイラインは“信仰”なんで。」

ミナミ「……救いようがない信者ね。」



笑い声と紙片が舞う。

こたつの上はもはや“顔の戦場”。


ダイキ「これ、片付ける時どうすんだよ!」

ユウ「春になったら貼って展示しようぜ。“青春の顔2025”。」

カズ「やめろ、呪いの美術展になる。」

タクミ「バカは年中無休だな……。」


──冬の陽が差し込む。

福笑いの残骸と笑い声。

そこにちゃんと、“福”と“バカ”が並んでいた。


——青春、今年も絶好調。


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