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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
323/336

理想接近計画 ― つり目矯正大作戦 ―


昼休み、教室。

女子の恋バナが自然と聞こえてくる。


女子A「やっぱタレ目男子って優しそうでモテるよね〜」

女子B「うん!怒ってても優しそうじゃん」

マナティ「ふふ、つまり“守ってくれそう感”ね♡」


その会話を聞いたユウ、動きを止める。


ユウ(心の声)「……俺、つり目だ。」


カズ「嫌な顔してんぞ。どうした?」

ユウ「……理想、遠い。」

タクミ「また漫画みたいな悩み言ってるよ。」

ダイキ「つり目でもええやん!猫っぽくて!」

ユウ「いや、俺は犬寄りで生きてきたんだよ!!」



◆ 改造開始。


黒板にデカ文字。

『タレ目化プロジェクト2025』


タクミ「バカが集まってきた。」

カズ「もう嫌な予感しかしない。」


ユウ「まずは姿勢から。猫背で優しそうに見せる!」

ダイキ「お前、それただの腰痛予備軍。」

タクミ「表情は?」

ユウ「目を細めて、まぶたをリラックス……」

(ぱちん)──まぶた、つった。

カズ「もう限界きてるぞ人間として!」



◆ 第2フェーズ:メイク作戦。


放課後、レイナとアイカを巻き込む。


レイナ「タレ目……?それ、アイラインでなんとかなるよ。」

アイカ「でも、やりすぎると“眠そう”に見えるわよ。」

ユウ「眠そうでもいいっす、優しく見えれば。」

レイナ「よし、じゃあギャル補正入れよ♡」


──数分後。


ダイキ「おい、教室に新手のヴィジュアル系おるぞ!」

タクミ「いや、猫通り越してパンダだろこれ!」

ユウ「鏡の中の俺、優しい……(違う意味で)」

ミナミ通過。

ミナミ「……それ、寝不足なの?それとも生き方?」

ユウ「恋です。」

ミナミ「……病気だわ。」



◆ クライマックス:理想との邂逅。


偶然、さっきの女子Aとすれ違う。

ユウ、期待を込めて会釈。


女子A「あれ?ユウくん、なんか今日……顔、ゆるんでない?」

ユウ(内心ガッツポーズ)

女子A「疲れてる?無理しないでね!」

──完全に誤解の優しさ。


ダイキ「理想には近づいた。方向は真逆だけど。」

カズ「優しそうには見えたな。ゾンビみたいに。」

ユウ「……でも、声かけてもらえたんだよな。」

タクミ「それ恋じゃなくて、看護だよ。」



◆ ラスト。


夕焼けの廊下。

ミナミ「……理想って、無理に近づくものじゃないのよ。」

ユウ「じゃあどうすれば?」

ミナミ「歩きながら、勝手に近づいてくもの。」

ユウ「……それ、恋の話っすか?」

ミナミ「さぁね。」


風が吹き、ユウのアイラインが落ちた。

でも、笑ってた。


——“理想”に振り回されるのも、青春。


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