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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
322/331

モテたい回路 ― ぶつかり愛・非現実フラグ警報 ―


◆ 放課後:教室にて。


ユウ「……モテたい。」

タクミ「また始まった。」

カズ「このセリフ、年に三回は聞く。」

ダイキ「お前昨日、“恋より肉”って言ってたじゃねーか!」

ユウ「違う!俺は……恋も肉も食いたい!!!」


全員「欲望の総合商社か!!」



◆ モテ会議・緊急開催


黒板にはでかでかと「モテ=?」の文字。


ユウ「モテってつまり、“偶然の出会い”だろ。」

タクミ「漫画脳やめろ。」

カズ「でも実際、出会いって偶然多いよな。」

ダイキ「街でぶつかるとか?」

ユウ「それ!!!」


——運命のシチュ、採用。



◆ 翌日:街へ。


サングラスにマフラー、ユウ完全に“モテ研究スパイ”モード。


ユウ「この交差点が運命のスポットらしい。」

タクミ「どこの情報だよ。」

ユウ「まとめサイト。“理想の彼女との出会い方ランキング”第1位!」

カズ「信頼度、校内放送の噂レベル。」

ダイキ「おい、あの子可愛いぞ!」

ユウ「任せろ。偶然ぶつかるから見てろ。」


——ドンッ!!


ユウ、全力で走りすぎて電柱に激突。

ダイキ「電柱との出会い方ランキング第1位!!」

カズ「運命は物理で負けたな。」



◆ 第2章:街カフェ編。


ユウ「……次は“飲み物こぼしてハンカチ渡す”作戦。」

タクミ「嫌な予感しかしねぇ。」


カップを手に歩くユウ。

──通りかかったのは、偶然ミナミ先輩。


ユウ「!!」

(心の声)「きた、理想のシチュ!!」


——バシャァ。


見事に自分のカフェラテを自分の服にぶちまける。

ミナミ「……見てるだけでこっちが冷えるわ。」

ユウ「す、すみません、青春が暴発しました。」

ミナミ「……まぁ、温度差で蒸発しないだけマシね。」



◆ クライマックス:帰り道。


杏仁豆腐、集合。

ユウの服はシミだらけ。髪は爆発。


ダイキ「今日の収穫、ゼロ!」

タクミ「いやマイナスだろ。」

カズ「でも、全力でモテに向かってるその姿勢……嫌いじゃない。」

ユウ「俺は諦めねぇ。次は“落ちたハンカチ拾う編”で行く。」

タクミ「もう警察に止められる未来しか見えねぇ。」


ミナミがすれ違いざまに一言。


「……モテたいなら、まず落ち着きなさい。

 走る男は、恋より転ぶのが早い。」


ユウ「……っ、名言出た。」

ダイキ「転んだ数だけ青春だな!」

カズ「それ、痛みの総称だよ。」


夕陽。

風に飛ぶナプキン。

ユウがそれをキャッチして、言った。


「でもさ、こういうバカな日が……一番モテる気がする。」

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