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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
320/327

隣の晩御飯 ― 禁断のレースと風呂上がりの神 ―


放課後、部室。

冬の冷たい風。

杏仁豆腐がこたつ代わりの机に突っ伏していた。


ユウ「先生ってさ、家帰ったら何してんだろ。」

ダイキ「そりゃ昆布煮てんだろ。」

カズ「恋愛論と出汁、日替わりで煮詰めてそう。」

タクミ「家の匂い、絶対“哲学と磯”だな。」

ユウ「……行ってみる?」

全員「行くな!!!」


しかし5分後、靴を履いていた。



◆ 先生宅前。


アメ車が玄関先に停まっている。

ドアの隙間から、ワインと出汁の香り。


ピンポーン。


安藤「……青春のストーカーか。上がりなさい、バカども。」

全員「おじゃまします!!!」



◆ リビング。


壁には恋愛心理学の本棚、

テーブルの上にはワイングラスと昆布皿。


ダイキ「わ、なんか想像よりラグジュアリー!」

カズ「この空間、IQ高そう。」

タクミ「でも昆布ある時点で親近感あるな。」

ユウ「先生、晩御飯なんすか?」

安藤「愛とミネラル。」

全員「出た名言!!!」



◆ そして事件。


マリリン(犬)登場。

トコトコと歩いて、リビング中央に……何かをぽとん。


ユウ「……え、これ。」

タクミ「……布。」

カズ「黒い……レース?」

ダイキ「パンツぅぅぅぅ!!!」


全員フリーズ。

安藤先生、表情ひとつ変えず。


安藤「……青春ね。羞恥も、煮詰めれば味が出るの。」

ユウ「出汁の汎用性高すぎる!!!」



◆ その時。


浴室のドアが**ガラッ!**と開いた。

湯気。

タオル。

そして——ナムサン。


ナムサン「ちょっとォ〜!!マリリン!それアタシの勝負レースじゃなぁい!!」


全員「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


タクミ「風呂上がり降臨!?」

カズ「湿度上昇注意報!!!」

ダイキ「もう情報過多!!!」

ユウ「……目のやり場が!!!」


ナムサン、濡れた髪をかき上げながら、

「青春のバカは湯気でも消えないのねぇ〜♡」


安藤「……あなた、服を着てから哲学を語りなさい。」

ナムサン「愛も人生も、干すより洗う方が大事よォ♡」


全員「出たぁぁ!!二重名言フィニッシュ!!」



◆ 結末。


先生、笑って台所へ。

「せっかく来たんだし、鍋でも食べてきなさい。

 青春は……煮込みが深いほうが美味しいの。」


湯気。笑い声。出汁の香り。

夜は静かに、そして熱く煮えていった。

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