カッコイイ部屋着とは ― 美と油断の境界線 ―
放課後の部室。
机の上にはファッション誌。
ユウ「なぁ、カッコイイ“部屋着”ってなんだと思う?」
ダイキ「寝るときの服だろ?」
ユウ「違う。“おうちデートで女子が見ても引かない部屋着”だ。」
タクミ「テレビの影響受けすぎだろ。」
カズ「つまり……整いすぎず、ラフ?」
ユウ「そう。“だらしない一歩手前”が正解。」
ダイキ「お前、すでに一歩先のだらしなさ。」
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◆ 検証会議、開幕
カズ「俺はスウェット派。ゆるいけど清潔感あるやつ。」
タクミ「清潔感、大事だな。」
ダイキ「Tシャツに短パン!動ける!肉焼ける!」
ユウ「お前それ部屋じゃなくて野外活動だろ。」
ユウ「俺は、黒Tにスウェットパンツ。袖まくる。手首チラ見せ。」
カズ「お前の恋、だいたい手首経由するよな。」
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◆ 三柱、降臨
レイナ「なに話してんの〜?服の儀式?」
アイカ「……また人間たちが“正解”を探してる。」
ミナミ「“整いと油断の境界線”ってやつね。」
ユウ「先輩たちはどうすか?理想の部屋着。」
レイナ「うちはパーカー!で、ショーパン!もう勝ち!」
カズ「男子全員沈黙。」
アイカ「私は白シャツ一枚。思考整理にちょうどいい。」
ユウ「……え、それって下は……履かないんですか?」
(沈黙)
アイカ「……話の焦点、そこじゃない。」
レイナ「見た目、想像してんじゃねーよバカ豆!」
タクミ「完全に想像してたな。」
ユウ「してないしてない!(してた)」
ミナミ「……で、私は何も飾らない。」
ユウ「つまり、無防備こそ最強……!」
ミナミ「落ち着け。語彙が危険域。」
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◆ 結論
ダイキ「整いすぎず、ラフで、清潔で……でもちょっとだけ油断。」
カズ「見せるんじゃなくて、見られてもいい服、だな。」
タクミ「ハードル高ぇ。」
ユウ「青春って、服選びみたいなもんだよな。」
カズ「出たよポエム男子。」
ユウ「整えすぎると嘘っぽい。でも、だらけすぎると冷める。その間で揺れてんだ。」
ダイキ「おうちデート、いつ来るんだよ。」
ミナミ、去り際に一言。
「……油断ってね、“信頼”の別名なのよ。」
その一言で全員、黙る。
——青春、服選びすら迷走中。




