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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
316/321

プリントの折り目 ― 折るな、感じろ ―


昼休み。

配られたプリントを前に、杏仁豆腐が黙りこくっていた。


ユウ「なぁ……このプリント、どう折る?」

カズ「普通に二つ折り。」

ユウ「いや、普通ってなに。折り方で性格出るんだよ。」

ダイキ「めんどくせぇ考察入った!」

タクミ「お前の人生、全部性格診断かよ。」



◆ 折り方、討論。


ユウ「二つ折りは理性的。三つ折りは小悪魔。ぐしゃ折りは情熱。」

カズ「はい出た、恋愛占いへの応用。」

ダイキ「俺はぐしゃ折り一択!」

タクミ「恋より紙が死ぬわ。」


マナ(登場)「ほんとはね、角をちょっとだけ折るの。

 “気づいてほしい”って意味で♡」

ユウ「恋のシグナル小さすぎない!?」

カズ「気づけるの、もはや虫レベルの感覚。」



◆ 折り方実験、始動。


ダイキ「ユウ、好きな人に渡す体で折ってみ?」

ユウ「……じゃあこう。」

(綺麗に二つ折り。角、ぴったり。)

タクミ「几帳面すぎて友情終わるタイプ。」

マナ「真面目な恋、3日で破綻しそう。」

ユウ「診断結果ひどくね?」


カズ「俺はこう。」

(ラフな三つ折り。微妙にずれてる。)

ダイキ「距離詰めてる!絶妙だな!」

タクミ「恋の中間管理職。」



◆ そこへ三柱、通過。


レイナ「なに?また儀式?」

アイカ「……紙まで信仰対象にしたの?」

ミナミ「……で、何がわかったの?」


ユウ「折り方に、心が出るって。」

ミナミ「そう。」


彼女は一枚、まっすぐのまま机に置く。

折らない。


ダイキ「おお……!直線信仰!」

カズ「もう悟りだろ。」

マナ「折らないって強いよね。」

ユウ「……距離ゼロって感じがする。」


ミナミ「……考えすぎ。プリントは読めばいいの。」

タクミ「バカ消滅。」


チャイム。

風がプリントをめくっていった。


ユウ「……俺も、折らないでおくか。」

カズ「机の上、散らかる未来見えた。」

ダイキ「青春って、折り目つけずにぐちゃぐちゃだよな!」

マナ「はい名言っぽく失敗!」


——紙も心も、放課後にはしわになる。


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