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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
315/320

うまい棒恋占い ― 太ももパーンと青春の方程式 ―


昼休み、購買前。

杏仁豆腐が机を囲んでいた。


ユウ「なぁ……聞いた? 太ももパーン占い。」

カズ「……何それ、痛そう。」

タクミ「どうせバカ発祥でしょ。」

ダイキ「俺だよ!!」


全員「やっぱりか。」


ダイキ「説明しよう! うまい棒を片手で軽く握って、太ももに立てて──」

ユウ「角度45度でパーンッ!」

ダイキ「成功すれば恋成就! 割れたら玉砕! 粉になったら青春終了!」

カズ「ルールの語感、重いな。」

マナ「男子って、文明を退化させる天才だよね。」



◆ 第一の儀:試し割り戦線


ユウ「よし、俺から。味はコンポタ。」

太ももに立てて、パーンッ!


完璧。中身無傷。


ダイキ「出た! 無傷パーン! 恋運MAX!!」

カズ「音、いいな。恋の開封音。」

タクミ「お前、ほんと信仰向きの顔してる。」

マナ「コンポタは甘いしね。モテ味。」



◆ 第二の儀:たこ焼きの孤独


ユウ「……でも俺、好きなのたこ焼きなんだよ。」

マナ「マイナー味!」

ダイキ「恋愛的に爆死フラグ!」

ユウ「けど、これが一番うまいんだって。」


構える。

深呼吸。

——パーンッ!!


粉、爆発。

机、白化。


カズ「玉砕確認!」

タクミ「青春、香ばしく散ったな。」

ダイキ「たこ焼き味、供養!」

マナ「……でも、かっこいいね。貫くの、味覚でも。」


ミナミ(通りすがりに)「……粉でも、ちゃんと味は残るのよ。」

ユウ「先輩、それ名言です。」

ミナミ「うるさい、粉飛んでる。」



◆ 翌日、校内。


《#うまい棒割れ方診断》

──生徒会掲示板に貼られた一枚の紙。


カズ「……おい、これ見ろ。」

マナ「SNSでバズってたやつだ。購買発のミーム。」

ダイキ「太ももパーンチャレンジ、全国デビュー!」

ユウ「宗教がトレンド入りしてる……。」



◆ SNS感染


昼休み。

校内のあちこちで「パーンッ!」音が響く。


「粉ゼロ!」「玉砕ー!!」

購買前、まるで祭り。


レイナ「……音で恋の成否わかるってスゴくない?」

アイカ「物理で愛を測る文化、初めて見た。」

ミナミ「……バカが信仰を作る瞬間ね。」



◆ 放課後、購買前


粉の舞うベンチで、ユウが呟く。

「……たこ焼き味、まだ好きだわ。」


ダイキ「玉砕の伝道師か。」

カズ「でも、味は残ってるもんな。」

タクミ「粉、顔についてるけどな。」

ミナミ「……青春って、開け方じゃなくて、味の問題よ。」


風が吹いた。

粉が光の中で舞った。

そして誰かがまた、太ももでパーンした。


——音が鳴るたび、恋が笑った。


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