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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
313/315

休日参拝:カフェ神話篇


──日曜の昼。

街のカフェテラス。

ストーブの炎が揺れて、窓の外に粉雪が落ちていた。


ミナミは本を開いたまま、カップの湯気を見ている。

レイナはストローでアイスラテを混ぜながら、音を鳴らした。

アイカはタブレットを見て、マナティはマフィンを崩して笑っている。


レイナ:「ねぇ、休日って、なんでこんなにヒマなの?」

アイカ:「あなたが予定を立てないからよ。」

マナ:「でもヒマって、可愛くない? “何してるの?”って聞かれた時に言える感じ。」

ミナミ:「……静けさを可愛いで測るの、あんたぐらいよ。」


店のスピーカーから、古いポップスが流れる。

雪の音より少しだけ大きい。


レイナ:「そういえばさ、ユウたち何してんだろ。」

アイカ:「多分、溶けかけの雪でまた変なことしてる。」

マナ:「“青春スノーサバイバル”とか言ってそう。」

ミナミ:「……否定できないのが悔しいわね。」


レイナ、スマホを見て笑う。

「ほら、カズくんのストーリー。“飛んだ”。」

全員:「飛んだ!?」


マナ:「……芸術点は高そう。」

アイカ:「落下の確率も高そう。」

ミナミ:「青春って、どうして空に向かうのかしらね。」


一瞬の沈黙。

雪がガラスを打つ音。


マナが小さく息を吐いて言った。

「……でも、誰かが飛んでると、いいよね。」

レイナ:「わかる。見てるだけで、こっちも上がる。」

アイカ:「熱って、伝播するから。」

ミナミ:「……そう。だから観測するの。」


カップの底の光が揺れる。

四人の笑い声が混ざる。

ただそれだけの午後。


でも、通りすがりの客が言った。

「……なんか、ここだけ空気違くね?」


──ギャル神社、臨時出現。

休日でも、神々は静かに降臨する。


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