ホストクラブ杏仁豆腐 ― 吠えろ、恋と忠誠のバカ接客!
──放課後、教室。
夕方の光が黒板に斜めの影を落としている。
ユウがスマホを見ながらぽつり。
「ホストって、コミュ力お化けじゃね?」
ダイキ「急にどうした、恋の敗北でもしたか?」
ユウ「いや、見たんだよ。あのトーク力。あれ青春の最終形態だろ。」
カズ「……お前、青春の使い道間違えてるぞ。」
タクミ「でも、確かに“人を笑顔にするスキル”って、バンドにも必要かもな。」
ユウ「ってことで、開業します。“ホストクラブ杏仁豆腐”!」
──黒板にデカデカと書かれる。
『ホストクラブ杏仁豆腐 開店準備中』
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◆ タクミ/ホスト名・杏
爽やか王子を目指すが、MCノリ炸裂。
「みんなぁ〜!今日も笑顔でいこうぜぇ〜!」
→ 客「圧が強い。」
◆ カズ/ホスト名・仁
癒し系を狙ってティッシュ配り。
「寒くない? ほら、あったかいタオル。」
→ 客「……優しすぎて涙出た。」
→ カズ「それ、鼻水じゃない?」
◆ ダイキ/ホスト名・腐
肉食系を目指した結果、焼肉屋。
「君の瞳にカルビ焼いていい?」
→ 客「脂っこい。」
→ ダイキ「じゃあタンで!」
◆ ユウ/ホスト名・豆
クール担当。だが接客中、無言。
「……ワン。」
→ 客「今、犬の鳴き声した?」
ユウ「従順さアピールっす。」
→ 「犬じゃねぇか!!」
──教室が笑いに包まれる。
もはやホストクラブではなくドッグラン。
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◆ 廊下、観測者たち
マナ「……なにあれ、青春の狂犬病?」
レイナ「うわ、マナティ来た!どう?推しは?」
マナ「うーん……犬度で言えば、ユウくん、圧勝だね。」
アイカ「観測記録:脳内感染確認。」
ミナミ「……バカって、伝染るのよ。」
マナ、ふと口角を上げる。
「ふふ、恋のレッスンに使えるかも。」
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◆ 教室、神々の降臨
扉の向こうからヒールの音。
三柱、降臨。
レイナ「なにこれ?犬カフェ?」
アイカ「観測報告:知能より尻尾の稼働率が高い。」
ミナミ「……まぁ、可愛い犬なら、飼ってもいいけど。」
一瞬の静寂。
空気が変わる。
ユウ「……え、ほんとに? じゃあ、先輩の犬でいいっす。」
タクミ「おま、それ素で言うな!」
カズ「フェチ発動早すぎ!」
ダイキ「魂が犬小屋行き!」
ミナミ、口元に笑みを浮かべる。
「……バカね。でも、悪くない返事。」
マナ、廊下からスマホでこっそり録音。
「ふふ……いい素材、いただき。」
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夕暮れの教室。
黒板に落書きが残る。
『ホストクラブ杏仁豆腐・閉店(でも信仰続行中)』
ユウ「……俺、吠えたな。」
タクミ「うるせぇよ犬。」
ユウ「ワン。」
──笑い声と夕日の中、
神々も、あざとい天使も、バカも、みんな笑っていた。
その光景が、なんだか眩しくて。




