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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
308/316

ホストクラブ杏仁豆腐 ― 吠えろ、恋と忠誠のバカ接客!


──放課後、教室。

夕方の光が黒板に斜めの影を落としている。

ユウがスマホを見ながらぽつり。


「ホストって、コミュ力お化けじゃね?」


ダイキ「急にどうした、恋の敗北でもしたか?」

ユウ「いや、見たんだよ。あのトーク力。あれ青春の最終形態だろ。」

カズ「……お前、青春の使い道間違えてるぞ。」

タクミ「でも、確かに“人を笑顔にするスキル”って、バンドにも必要かもな。」

ユウ「ってことで、開業します。“ホストクラブ杏仁豆腐”!」


──黒板にデカデカと書かれる。

『ホストクラブ杏仁豆腐 開店準備中』



◆ タクミ/ホスト名・あん

爽やか王子を目指すが、MCノリ炸裂。

「みんなぁ〜!今日も笑顔でいこうぜぇ〜!」

→ 客「圧が強い。」


◆ カズ/ホスト名・じん

癒し系を狙ってティッシュ配り。

「寒くない? ほら、あったかいタオル。」

→ 客「……優しすぎて涙出た。」

→ カズ「それ、鼻水じゃない?」


◆ ダイキ/ホスト名・

肉食系を目指した結果、焼肉屋。

「君の瞳にカルビ焼いていい?」

→ 客「脂っこい。」

→ ダイキ「じゃあタンで!」


◆ ユウ/ホスト名・まめ

クール担当。だが接客中、無言。

「……ワン。」

→ 客「今、犬の鳴き声した?」

ユウ「従順さアピールっす。」

→ 「犬じゃねぇか!!」


──教室が笑いに包まれる。

もはやホストクラブではなくドッグラン。



◆ 廊下、観測者たち


マナ「……なにあれ、青春の狂犬病?」

レイナ「うわ、マナティ来た!どう?推しは?」

マナ「うーん……犬度で言えば、ユウくん、圧勝だね。」

アイカ「観測記録:脳内感染確認。」

ミナミ「……バカって、伝染るのよ。」


マナ、ふと口角を上げる。

「ふふ、恋のレッスンに使えるかも。」



◆ 教室、神々の降臨


扉の向こうからヒールの音。

三柱、降臨。


レイナ「なにこれ?犬カフェ?」

アイカ「観測報告:知能より尻尾の稼働率が高い。」

ミナミ「……まぁ、可愛い犬なら、飼ってもいいけど。」


一瞬の静寂。

空気が変わる。


ユウ「……え、ほんとに? じゃあ、先輩の犬でいいっす。」

タクミ「おま、それ素で言うな!」

カズ「フェチ発動早すぎ!」

ダイキ「魂が犬小屋行き!」


ミナミ、口元に笑みを浮かべる。

「……バカね。でも、悪くない返事。」


マナ、廊下からスマホでこっそり録音。

「ふふ……いい素材、いただき。」



夕暮れの教室。

黒板に落書きが残る。

『ホストクラブ杏仁豆腐・閉店(でも信仰続行中)』


ユウ「……俺、吠えたな。」

タクミ「うるせぇよ犬。」

ユウ「ワン。」


──笑い声と夕日の中、

神々も、あざとい天使も、バカも、みんな笑っていた。

その光景が、なんだか眩しくて。


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