雪予報バカ通信 ― 白い息で告白すな!
──昼休み。
テレビの天気予報が「明日は初雪の可能性」を告げた瞬間、ユウの脳がバカ電波を受信した。
ユウ「……聞いたか、お前ら。」
ダイキ「どうせロクな話じゃねぇな。」
ユウ「“初雪の日に告白すると恋が叶う”んだとよ!」
タクミ「恋とかじゃなくて、バカが降る日だな。」
カズ「どうせまた“熱”とか言い出すんだろ?」
ユウ「違う!今回は“息”だ!!!」
全員「!?!?」
ユウ「白い息が見えた瞬間! それが恋のタイミングなんだよ!!」
ダイキ「お前、理科と保健体育混ざってるぞ。」
ユウ「明日、俺たちは“息で告白する”!」
タクミ「……口臭の話じゃねぇよな?」
ユウ「青春は、吐くんだよ!!」
全員「やかましいわ!!!」
──翌朝。
雪、降らず。気温、ギリプラス1度。
ユウ「チッ、白くならねぇ……」
カズ「お前の恋もな。」
ダイキ「見ろよ、これ使え。」(カップ麺を差し出す)
ユウ「湯気で愛を表現すんな!!!」
三柱登場。
レイナ「なにしてんの、息ハァハァして。」
アイカ「観測結果:集団ヒートアップによる脳温上昇。」
ミナミ「……青春って、息切れのこと?」
ユウ「違うんです!これは呼吸の告白!!」
ミナミ「酸欠で倒れそうね。」
──午後。ついに雪、降る。
ユウ「見ろおぉぉ!白い息ぃぃぃ!!!」
(全力疾走)
ダイキ「こいつ走って発熱してんじゃねぇか!」
カズ「体温で告白するな!!」
タクミ「青春の燃焼効率、悪すぎ!!」
その瞬間──ツルッ。
ユウ、盛大にスリップ。
雪煙の中で、転がりながらも叫んだ。
ユウ「俺は今、“発情”してるぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
全員「やっぱ言ったァァァァァ!!!!」
──沈黙。
雪の中、ミナミがそっと息を吐く。
「……ほんと、救いようのないバカ。」
でもその声、少しだけ笑ってた。
──放課後。
制服びしょ濡れのまま昇降口で。
ユウ「結局、“白い息で告白”って何だったんだろな。」
カズ「ただの呼吸。」
タクミ「でも、全力でしてたな。」
ダイキ「肺で恋してたな。」
ユウ「……青春って、酸素だな。」
全員「うるせぇわ!!!」
雪の夜、笑い声と白い息が混ざって、
空にバカがひとひら舞った。




