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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
297/322

恋のレッスンⅣ ― 返信戦争は突然に ―


昼休み。

マナティはいつもの笑顔で、クラスの女子たちに向かって言った。


「返信が来ないのは、あなたの言葉が止まってるから。

 恋は“会話”じゃなくて、“観察と投げ返し”だよ。」


女子A「え、じゃあ、どうすればいいの?」

マナティ「簡単。返信が欲しいなら、“考える時間”を奪うの。」


ざわ……


女子B「え、えぐいこと言ってない?」

マナティ「タイミング。絵文字。文の短さ。

 ぜんぶ“相手の脳内”をデザインすることから始まるの。」


その瞬間、周囲の女子たちのスマホが一斉に光った。


ピコン、ピコン、ピコン。

(戦場の幕開け)


女子A「“おつかれ♡”って送った!」

女子B「スタンプだけで返す!逆心理!」

女子C「既読ついたぁぁぁ!!」

女子D「……未読だぁぁぁ!!」


教室の空気が、まるで爆発寸前の恋バトルフィールド。


カズ「これ……戦か?」

ダイキ「愛と電波がぶつかり合ってる……!」

タクミ「スマホの熱で教室暖房いらねぇな。」


マナティ(微笑んで)「恋って、競争でもあるの。

 でも、勝つのは“好きってバレない人”よ。」


ユウ「……それ、怖くね?」

マナティ(少しだけ目を細めて)「恋の怖さを笑える人が、本当の勝者だよ。」


——静かになった教室。

スマホを見つめて固まる女子。泣き笑いの声。

マナティは窓際に立ち、陽の光を受けて髪を撫でた。


「……ねぇ。

 返信が欲しいなら、返したくなる人になればいいだけ。

 簡単でしょ?」


——その目はやさしくて、でも底が見えなかった。



放課後。

ユウ、廊下でため息をつきながら言う。

「……怖いけど、あの人、やっぱ楽しそうなんだよな。」

カズ「恋の天才は、もはや人間じゃないんだよ。」

ダイキ「マナティ、神の通信制限かかってるタイプ。」

タクミ「“未読の女神”って呼ぼうぜ。」


笑い声が響く廊下を、春風が通り抜けた。

——“恋の戦場”は今日も平和に、爆発した。


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