落ち葉爆乳伝説 ― 散らないロマン、残る罪
──放課後。
秋風が、校庭をゆるやかに撫でていた。
落ち葉の吹きだまりの中で、ユウがしゃがみ込んでいた。
ユウ「……人ってさ、散っても形に残るもんなのかな。」
カズ「何の話?」
ユウ「芸術の話。」
タクミ「いやな予感しかしない。」
ダイキ「でも始まっちまうんだよなぁ、このパターン。」
──落ち葉拾い、開始。
最初はハート。
次にスマイル。
そして、唐突に“丸み”が増していく。
カズ「おい、これ……なんか形がおかしくね?」
ユウ「女神像だよ。人類讃歌。」
タクミ「どこの部位を讃歌してんだよ!!」
ダイキ「乳神誕生じゃねぇか!!!」
──黄金と赤の落ち葉でできた、爆乳女神像。
校舎の壁に堂々と鎮座。
夕陽の逆光で、やけに神々しい。
ユウ「……まぁ、風が吹いたら散るだろ。儚いロマンってやつ。」
カズ「青春は秒速で崩壊する、ってか。」
ダイキ「それ名言ぽいけどアウトラインはエロだぞ。」
みんな笑いながら帰る。
秋風が吹く。
落ち葉が一枚、また一枚、舞い上がる。
──翌朝。
登校した瞬間、校舎前がざわついていた。
「ねぇ、見た?」「なんか残ってる……!」
「乳、リアルすぎん?」
ユウ「……え、散ってねぇの!?」
カズ「芸術、耐久性高っ!!」
タクミ「風化拒否!!」
ダイキ「これもう、永久保存指定案件!!」
──安藤先生、ゆっくり近づく。
昆布を噛みながら一言。
「……散らないバカほど、世に残るのよ。」
ミナミ(通りがかり)「……また、くだらない神を作ったわね。」
ユウ「……でも、ちゃんと風が吹くの待ってたんですよ?」
ミナミ「風任せにするのは、ロマンじゃなくて言い訳。」
秋風が、ようやく吹いた。
落ち葉が一気に散って、形が崩れる。
タクミ「……あ、風が理性を取り戻した。」
カズ「青春、風化完了。」
ユウ「……いや、残ったよ。記憶に。」
——笑いと風の中、青春の爆乳神は消えた。
でも誰の心にも、確かに“形”を残した。




