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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
285/342

真夏の砂盛り帝国 ― 発掘せよ、青春遺跡!


──夏の午後、焼けた砂の上。

ナンパ合戦の興奮が冷めぬまま、杏仁豆腐は次の遊びを見つけていた。


ユウ「砂の城とか、子供の遊びだと思うだろ?」

ダイキ「うん。」

ユウ「やるなら、国家だ。」

カズ「お前のスケール感どうなってんの。」

タクミ「とりあえず埋まる未来しか見えない。」


──そして始まった、砂の帝国建設戦線。



◆ 発掘!バカ四天王


バケツをひっくり返し、

スコップで掘り、

ペットボトルで水を撒きながら、

四人は黙々と作業した。


タクミ「城、もう三階建ていけるぞ!」

カズ「耐震どうなってんの!?」

ダイキ「こっちはトンネル開通まであと10センチ!」

ユウ「気を抜くな、トンネルはロマンだ!」


──10秒後、崩壊。


ドッシャーーン!!


砂煙と悲鳴。

静まった浜辺に、顔だけ出したユウがひとり。


カズ「……生きてる?」

ユウ「青春に、埋まっただけだ……」

ダイキ「こいつ、砂風呂状態になってやがる!」

タクミ「盛れ盛れー!!」

(股間に砂を高く盛りはじめる)

カズ「やめろバカ!それ王族のモニュメントみたいになってる!!」

ユウ「……すごい、威厳を感じる。」

ダイキ「お前それ“王のち◯こ”だろ!!」


海辺、阿鼻叫喚。

通りがかった家族連れの子どもが指差す。

「ママ、あれ何?」

母「……青春よ。」



◆ 夏は沈む、バカは笑う


夕陽が差し込む頃、

ようやく砂の帝国からユウが救出された。


タクミ「……どうだ、熱かったろ?」

ユウ「うん。地球と一体化してた。」

カズ「バカの墓標としては、完璧だったな。」

ダイキ「次はもっとデカいの作ろうぜ!」

ユウ「……次は、俺が盛る番だ。」


砂の上、バカどもが笑い転げた。

波が寄せてきて、

笑い声を飲み込んでいく。


その瞬間、遠くでミナミたち三柱の声が聞こえた。

レイナ「……あれ、埋まってたのユウじゃない?」

アイカ「観測完了。あれは“知能より勢い優先型”の生命体。」

ミナミ「……まぁ、悪くない。熱量としては。」


──砂と笑いと太陽の午後。

埋まっても、笑っても、青春。


今日もまた、

“バカの遺跡”がひとつ残された。


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